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順風吹く土浦花火

2017-10-09 18:44:00 | 花火

▲大会提供 ワイドスターマイン「土浦花火づくし」

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 日本三大花火の最後となる土浦全国花火競技大会。10日ほど前から、雨ase予報が出ており、また今年も天気悪いのかdown_slowとテンション上がらぬ日々。
 ところが、開催日が近づくと、どうやら夜は雨が上がる模様と分かり、希望の光が見えてくる。前日の段階では午前で雨終了とのこと。よし!行けるぞ!!
 とはいえ、ここ桟敷に入れないと後方の田んぼが観覧場所になる(地主さんのご厚意で立ち入りが可能となっている所がある)。稲の刈り取りは終わっているものの、雨が降れば当然ぬかるむ。
 長靴にしようか迷ったが、荷物を増やしたくなかったので某100円ショップで靴カバーを買って準備した。

 そして当日。 思いっきり寝坊したyellow22

 とりあえず、指定された時間には間に合いそうで、途中で友人ともばったりミートでき、普通電車でのんびりと行く。土浦の駅で帰りの切符を発券し、プログラムをゲットして、いざ!! バスを降りて会場後方の田んぼエリアへ。すでに場所取り合戦の第1陣は終了している感じ。
 今回は、地主さんが設置した私設有料席なので、場所は確保できている。そのどこに陣取るかだけであった。意外と最前列が人気で(後でその理由が実感できたけど)、自分たちはその1列後ろに陣取る。

 旧ロイヤルの跡地にできたヨークベニマルを見物し、隣のコーヒー店でまーーーーったり。無理に駅方面に行かなくていいのでこれはよい場所(ということでセミナーも展示も行かず)。なお午後になるとほとんど人が動かなくなるので(1時間半待ちとかなっていたけど…)、来年からはなんか対応してきそう(なお3回オーダーしてそれなりに消費してきた)。
 正午以降は、店内から昼の号砲も見られた。


 日差しが穏やかになってきたので、現場に戻る。
 ヨークベニマルのレジはかなりうまくさばけていた。無人レジがあるのがいいな。あと、袋3円だから、マイバック持っていきましょう。冷凍お好み焼きをそのまま売る度胸には参ったが(自然解凍でおいしく食べられるのだろうか…)

 田んぼの間の通路が屋台やら場所取りやらで通行不自由となる中、朝の場所に戻ってスタンバイ。気付けば見知った顔が結構いる。また、前方やら後方やらにもおるおる。
 中にはこの日中止となった鴻巣組も転戦してきたんじゃないかな…!?

 今年は、事前のレクチャー花火を某旅行会社が行うことになった。それに伴ってきっと団体桟敷席が広がっているんだろうなぁと思ったら、倍増の勢い。田んぼの上の高桟敷がめっさ広がった。これでは地主さんの家から花火が見えないではないか!? え、ひょっとして代替わりしたのだろうか…!?
 かつてはカメラマンたちのメイン撮影ポイントだった場所は桟敷につぶされ、隅の方の最後列に肩寄せあってちょこんと座っている方が10名前後だったか…。あまり桟敷に近づくと、スタマ切れそうだし…なかなかに難しいところだな。

 今年は私設とはいえ場所を確保できていて助かった。


 なお某社では桟敷をさばききれなかった模様で、直前に桟敷だけ売ります商品をネットに上げていた。


 そんなこんなで打ち上げ開始でございます!


▲花火師登場!
 桟敷の右側にいる人からしかまともに見えないんですが(なお花火師さんを識別するにはさらに高性能の望遠鏡やら望遠レンズやらが必要になります)、花火師さんの後ろで花火が盛大に上がる。それが目印。
 この花火師登場!全社が出ているわけではないんだよ。ここ、現場は茨城の花火師さん中心に作業しているので、なんなら玉だけ送っておけばいいんだから…。


 一応、競技花火なので、今回は上位入賞の画像のみアップする。
 土浦は「スターマイン」と「10号玉」と「創造花火」の3部門の競技となる。このうち2部門まで出品できるらしいが、1部門だけの煙火店もある。
 決して大玉が上がるわけではないのだが、そういう制限下でのスターマインの見せ方が工夫され、スターマインの大会ともいわれる。
 スターマイン優勝者が、総合優勝たる内閣総理大臣賞を得ることが多い

【スターマインの部】

★優勝★「夜空のミュージカル」茨城県・野村花火工業(株)
★★内閣総理大臣賞も受賞★★

 もうさプログラムでオオトリって段階でズルくないってレベルなんですよ~。打ち上げ内容も素晴らしく、「はいはい、優勝優勝」という感じで見ていたw
 優勝なので、もう1点





準優勝★「ラ・ラ・ランド」長野県・(株)紅屋青木煙火店

 今年は「ラ・ラ・ランド」人気で、結局4社かぶったんだっけ!? そんな中でデフェンディングチャンピオンの青木さんがトップ。境のとは、そもそものセッティング条件も違うから異なる展開になっても当然。まぁ、一部かぶっていたと思うが…。



特等★「花火のチカラ~心に残る一夜のメモリー」群馬県・(有)菊屋小幡花火店

 小幡さん、流行だけを追いかけるのではなく、独自の世界観を背負っている感がいいんだけど、伝えきれたのかな



1等★「LaLaLand~花火ほど素敵なショーはない~」秋田県・和火屋

 ハイ、舌の根も乾かぬうちに楽曲かぶり。和火屋さんは社名の和火以外に千輪の会社でもある。今回もこれでもかこれでもかこれでもかぁ!!って千輪を満喫させていただいた。客の期待に応えるのも大事だけど、創造花火のように進化する姿勢もいい。

 ※土浦の分かりにくさは、1等が1番ではないということ。この和火屋さんはカウント的には4番目の順位になる



【10号玉の部】

★優勝★「昇り曲導付五重芯変化菊」茨城県・野村花火工業(株)

 安定しすぎで面白くない(無礼者)。今年は小松さんの五重芯がちょっと乱れていることと、小幡さんの五重芯もあともうちょっとということで、安定感で野村さんなんですかね…。ってかもう飽きたというのは見るだけの人の戯言です。



準優勝★「昇曲付五重芯銀点滅」茨城県・(株)山埼煙火製造所 
※ザキの字は立の下に可が正しいのだが、当ブログではこれがバグを誘発してしまい、以下すべての文字&画像が破壊されるのでこのままでお許しくださいm(_ _)m

 実は個人的には山崎さんの五重芯の方が好き。銀にしたことですっきり感が増したと思うの。



特等★「昇り小花八重咲きの花」福島県・(有)菅野煙火店

 上位2店が究極の五重芯なのに、なんで3番目が八重芯!? 土浦では入賞に必ず八重芯を入れなければならないという内規でもあるのだろうか!?(以前も八重の上位入賞アリ) 四重芯とか三重芯とかの立場は!?と思う。確かにこの八重芯はきれいな八重芯だけど…。
 あれですか、!?BSで「こころ」再放送していたから、中の人がこだわっていた八重芯の見本だしちゃれって感じですか!?



1等★(株)「昇曲導付四重芯変化菊」東京都・丸玉屋小勝煙火店

 丸さは正義賞、大曲に続き再び!! やっぱりまんまるって気持ちいいよね。小勝さん、何か中が変わったのかな!?



【創造花火の部】

優勝★「ダイエットわんちゃん ビフォーアフター」秋田県・(株)北日本花火興業

 型物名手が今回は引っさらっていった。アナウンスやプログラムでわんちゃんと分かっている人はいいけれど、それらが聞こえないと「クマー!」「キツネー!」となる可能性大。私の場所、私設のスピーカーも置かれていたんだけど、見た瞬間は「クマやろ!?」「キツネやろ!?」とおもったよwww



準優勝★「宵の滴」山梨県・(株)マルゴー

 時差変化の先は、和火と色の組み合わせなのかな。小幡さんとはちょっと異なる路線!?



特等★「スノードームコレクション」新潟県・(有)片貝煙火工業

 この漣をスノードームと名付けたんですね~。そしてそのセンターに大曲でも受けた★をアクセント。7発上げて、全部が全部星がこちらを向いたわけではないけれど、それでも黄色が一番きれいに見えたのはラッキー。大曲ではこの玉自体は上がってなかったけれど、片貝ではしっかり見てました。



1等★「ぱっかーんと誕生!!桃太郎」宮城県・(株)芳賀火工

 この玉、新コレで見ました。桃が割れて、少し遅れて桃太郎ちゃんが出てくるまでが一玉って所が凄いんだよね。よくわからない人が見てると、桃と桃太郎ちゃんは別の玉だと思うはず。だが、もう一度言うが、これで一玉なんですよ!!



特別賞★「桜川に煌めく玉桜」秋田県・(株)小松煙火工業

 もともとこの会社は「玉桜」という花火を持っている。芸協シリーズで出品したこともあったはず。その時10号だったものを5号でコンパクトにしたもの。小さな花火でもこういうのが上がるときっと喜ばれると思う。



 今年の土浦は追い風気味で、煙りがきれいに向こう側に行くのでストレスがなかった。これぐらいクリアな状況だと、楽しい。いつもと異なり、さらに途中で風向きが変わったりしたからか、成田辺りからの飛行機がいつもと異なるルートで花火に突撃する感じにもなっていた(高度差があるので実際にぶつかることはない)。
 相変わらずの審査結果ではあるが、そう決まってしまったのなら仕方ない。茨城に野村さんが君臨するのは事実だし、その下には山崎さんもいるし、他にもぞろぞろ…。

 この鉄壁のデフェンスを破るのは大変だろうが、いつか圧倒するほどの花火を見せてもらいたいのだよ、他県の花火師さん。




 後日、気になった花火を上げられるといいな…。