▲こんなん花火が上がります
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(えっと、今回前段長すぎです)
さて、8月11日である。例年なら常総の花火でほぼ確定なのであるが、今年は煙火協会推しの東京大花火大会なんてものが入ってきた。この情報が入ってくる前に、見知らぬ番号からの電話が…。
市外局番が実家エリアからのだったので、一応出て見た。そしたら小中の同級生、しかも同じ町内の◇◇ちゃんからだった。いわく、「今年同窓会開くんだけれど、○○ちゃんの住所知らない?」
……
……
○○ちゃんは、私の家の隣の子で、自営業だった。その家の仕事がうまくいかなくなって、ある日突然いなくなったのである。
その頃は超不況で、実は同じ町内から3人の女子が消えた。皆、親の仕事が行き詰って逃げたのであった。いわゆる「夜逃げ」である。
同じ町内でも親友というわけではなかったが。保育園→小学校→中学校と同じところに通っているから、遊んだりお互いの家に行き来したりと交流はあった。
○○ちゃん以外の□□ちゃんや△△ちゃんは、その後の動向が伝わってきたり、実際再会したこともあったのだが、○○ちゃんだけは、東京の方で病院に勤めているらしいという断片情報しか伝わってこなかった。
その○○ちゃんの住所を知らないかという電話である。残念ながら、情報は持っていなかった。ただ、せっかくの機会なので、「今年は同窓会に出るよ」って返事をしてしまっていたのだ。多分赤川とかぶるだろうなぁと思いつつ…。
で、その後来たはがきには「8月11日」開催との文字が…。
ということで、赤川ではなく、常総が犠牲になったのであった。なので、東京湾の花火が発表された時点では、もう行先が決まっていたのだよ…。
そして、8月が近づいてくると、つい調べてしまった8月11日の新潟の花火。そして見つけたのが長岡の「しんぐみ花火」である。打ち上げ開始は19:30。18:30に同窓会会場を出れば間に合うな…ってわかった瞬間、もう決めてしまった「同窓会、抜け出そう!」と…。
ということで、同窓会当日。くだんの「○○ちゃんと35年ぶりの再会」という大イベントが発生したのだが、そんなことも気もそぞろに、時間を見つつ、同窓会の各テーブルを回って挨拶。
花火を見に県外に行脚するようになってからは、赤川と重なるのでここ10年ぐらいご無沙汰だった同窓会。第一声は「だっだ!? おめさん」となる。いやぁ、女性はともかく、男性はいろいろと変わるねぇ…。
そして、時間が来たので、そそくさ退出。あと4分で電車が行ってしまう~という状況でタクシーに乗り込み、2分で駅に着いて電車に飛び乗ったw タクシーの運転手さんグッジョブ
そして、初めて降り立つ「押切」の駅。田んぼのど真ん中の駅である。
一面の田んぼは、大正時代までは八丁沖という広大な湿地帯であった。長岡北東部から見附までに広がる広大な湿地。この冬、電車立ち往生で話題になったアソコも元はこの湿地だったと思われる。そしてそこは、幕末の北越戦争(戊辰戦争)の舞台でもあり、戊辰150年の今年にふさわしい地でもある(越後は明治150年なんて浮かれない、戊辰150年だ!)。暮れゆく田んぼ道を、「北越戊辰戦争伝承館」に向けてとことこ歩く。
小さな建物で、地元のデュオが演奏をしており、その周りを子どもたちが駆け回る。
その一団とは違う明後日の方向を向いている人がいるので、その方向が筒場と推察され、三脚を立てて待つ。
そして、長岡のアナウンスばりの美声と安定の読み上げのアナウンスの下(ほんとに同じ人じゃなかろうか…)、打ち上げ開始でございます!!
田んぼのあぜ道と思われるところから、火柱が立ち、夜空に薄い線を描いていく。
この新組というのは長岡花火発祥の地であると言われている。現在では打ち上げ担当(玉皮も作っている模様)の安藤煙火さんがいるだけだが(山形の安藤煙火さんとの関係は分からない…)、かつては4社ほどの煙火店があったという。その一人は超絶技巧を持っており、当時。五連星とかはその人しかできなかったものらしい。嘉瀬さんの長岡三尺復活に際し、技術的なアドバイスをしたのもここの花火師らしい。
そんな歴史のある地なら、この花火もひそかに歴史を重ねてきたのだろうって思ったら、今回が5回目だったようだ。アレ?
一応ミュージックスターマインなんて演目もあるだけど、いわゆる中華箱で全編やっちゃうのよね。予算面もあるんだろうなぁ…。
「しんぐみセレクション」なんてプログラムがありまして…
全国の煙火店の花火が見られるというそんなプログラム。
5号玉ですけど、8社さんが出しておられました。
これが、どうもプログラム(アナウンス)と玉があっていないようで…。
画像と玉名を神経衰弱してみましたw
▲「銀芯菊先紅銀乱」群馬県 菊屋小幡花火店
(番付は「咲染の涼華」新潟県 出雲崎煙火
出雲崎煙火さんの花火初めて!! って興奮したんだけど、空振りだったみたい)
▲「黄金点滅芯紅青緑混合霞草」福島県 菅野煙火店
(番付は、北日本さんの「ぷっくりわんちゃん」)
▲「雪〇芯彩色万華鏡」山形県 安藤煙火店
▲「椰子芯彩色金閃花」茨城県 山崎煙火製造所
▲「夕映えの椰子」長野県 紅屋青木煙火店
多分、後半3つは番付通りであっている。
現場でアナウンス聞いていても「えー」って感じで、特に2発目の北日本さんの花火は、見たことがあって知っているだけに、すぐ気になった。じゃぁ、4番目の小幡さんの時にワンチャンが上がったのでてれんこか!? と思えば、小幡さんの花火と玉名が合わないし…という感じで整理してみた。
結局、あとからデータを見ても出雲崎産の玉は分からずじまい…。
以後こんな玉が上がっていました。
同窓会ついでだったので、軽量三脚しかもっていかず、強風にあおられまくっとります。すなわち拡大禁止w
▲曲導が風にあおられてえらいことになっとります
▲フィナーレ2発重ねたったw
終了後、地元の方は各自車でピューっといなくなる。誰もいなくなった田んぼの真ん中をぽてぽてと駅まで歩き、電車で長岡へ。長岡での乗り換えが2時間近くあったため、改札の外に出てラーメン(とビール)食べて帰宅した。