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奇跡の風吹く鎌倉花火

2019-07-12 00:17:00 | 花火

▲どうかしてるぜ!マルゴーさん!! ピンクのラインがS字を描く

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 7月上旬といえば、梅雨真っただ中。
 そんな7月上旬に移動してきた鎌倉花火大会。例年は7月第3週ぐらいの平日に行われていたが、今年は7月10日の開催に…。もちろん平日だ。
 7月上旬って、まだ梅雨明けしていないんじゃない!? と、前年のケムケムケムケム花火大会を思い出す。今年こそは晴れてクリアに花火が見たいんじゃーーーーー!!

 そんな昨年の残念な花火を見た人々の願いが届いたのか、当日の予報からは傘マークが消えた! しかも風向きまで北成分の入った東風! ちょっと、これは奇跡が起きるんじゃない!?

 今年は有給5日は取りなさいって偉い人が言ったから、7月10日は有給休暇取得。ラッシュが終わる時間帯に家を出発。昼前にいつもの場所に立つ。船の陰でセットしようと思ったら、そこに寝ていたおっちゃんにおれの前に来るなと罵倒される。「でも私船の陰に立つんで、邪魔にならないですよ~」といっても、全然聞く耳持たないので、反対側の船の陰に行く。おっちゃん、毎年ここで見ているんだって言っていたけれど、毎年そこに立っている私が見たことないんですけどねぇ…。
 なお、夕方にそのおっちゃんはおらず、私が立とうとしていた場所は別の男性が三脚を立てていた。

 あぁ、あれだ、単に腹の虫の居所が悪く、そこに女が立とうとしたから腹立ち紛れに怒鳴りつけたんだ…。セクハラ×モラハラのダブルハラスメントおっちゃんやったんだな。

 そんなちっさな問題はあったが、涼風晴天の前ではへそのゴマ程度のこと。涼風に吹かれて、長谷のお寺で時間をつぶす。高台から花火台船が来る様子を見たりしていた。
 そして夕方、現場に戻る。
 今年は、風向きがよいためか、割と分散して花火を見ていたよう。周辺にはあまり知り合いはいなかった。日中はスキスキだった砂浜も、波打ち際まで人でいっぱい。平日だから汲々って感じにはならないが、砂浜は人で埋まっている。

 そんな中、打ち上げ歌詞でございます!!


▲まだ暮れきらぬ空に白菊を手向ける

 例年より10日近く前倒して開催されたからか、日没の明るさが消えないわずかに灰色がかった空に花火が打ちあがる。
 その明るさを逃がさないうちに、と次々と花火が上がっていく。


▲海上の台船から、上へ左右へ斜めへと花火が打ち上げられる


▲大玉も上がりますよ

 海上での打ち上げなので、尺玉まで上がる神奈川には貴重な現場。打ち上げは山梨のマルゴーさんである。


▲崩れ気味だけれど四重芯。この親星では弱い


▲火をつけた花火を水中に投げ入れ、ボートが逃げる

 水中花火が会場いっぱいに広がっていく。半円とは言えども直径約300m開くので、衝撃波も来る。それが楽しい、面白い!



▲藍色の空にスライド変化の光が走る

 こんな明るい空にはもったいない、マルゴーのキレッキレの花火が上がる。花火マニア以外もおぉ!といったどよめきが発声される。昨年もこの玉上がっていたんだけれど、全部雲の中にぶち込んでいたから、見られなかったんだよね…。
 今年はzero visibility だから、全部見えるよ‼


▲ピンクッション。これ、男性の方はイメージできていますかね!?
 端的に言えば針山ですが、針の先に丸いプラ系の装飾がついているまち針のイメージですよ。今、家で裁縫する人かなり少ないからね…。

 マルゴーさんの名玉・新玉も打ちあがる。


▲水中花火再び。幅が狭くなったのが残念


▲八方咲きは南国の花を思わせる


▲「春の訪れ」を思わせるスタープリズムも惜しみなく花開く


▲彩色八方咲きの後にもう一押し来るのよね


▲水中花火第3弾。おいおい、そんな玉、そこ突っ込んじゃう!?問題
 スライド変化の玉が海中に打ち込まれて、海中ではどないなことになっているのか興味津々が過ぎて止まらない!


▲マルゴーさん、千輪も素敵なのだが、今回はこの目の覚める発色のこの1発と…


▲まるで空に浮かぶ月のしずくを集めたかのようなシャンデリアのような千輪の2発きり


▲錦系も斜めに打ち出される


▲上へ左右へ斜めへと打ち出される玉のすべてが時差変化物で、ホント、どうかしてるぜ! 愛してる💛


▲先ほどの八方の原色系


▲ぎゅるんぎゅるんとスタープリズム系が勢いよく走る


▲「バウムクーヘン」通称バウムはあっちの方向を向いてしまった


▲そしてフィナーレ!


 あっという間の50分だったよ!
 昨年の分も何なら前々年の分も取り戻すほどの良コンディション! 風の向きもよく、終始クリアに見えて、ホント素晴らしいマルゴー花火だった。
 ありがとうマルゴーさん! ありがとう、鎌倉花火大会‼

 今年は帰り道もスムーズで、駅の待機もほとんどなく、するすると帰れたのも良かった良かった。