リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
前売り券の購入し、秋になったら行こうって思っていたのに、気づけば葉っぱもすっかり落ちて冬至。それだけ今年は忙しいってこと。貧乏ヒマなしである。
さて、ようやく代休を取って行ってきたわけだが、平日というのにかなりの人出。やはり会期終了間近ということで、行く人が多い。
途中にあるベンチがどこもみっちりと休憩する人で山盛りで、なんというか、冬の猿山を思い起こさせる(笑)。
久々にいい展示だったなぁという★3つ!
見終わって、いい時間を過ごせたぁって心から思えたのは本当に久しぶり。
それだけ展示されている品々の質が良いということ。
「お金持ちってステキ」という身も蓋もない感想も(笑)。
いやぁ、金銭の心配をしないで、良品を集め続けるってことは凄いことです。
その集大成が「バロックサロン」と命名された空間。
「夏の離宮」の展示方法に倣い、美術と建築が密接に結びついた総合芸術空間を作り出していた。もちろん、本当の空間とは異なるのだろうが、そこに並ぶ調度品の素晴らしいこと。
コンソール類の象眼やゴージャスな脚まで見事。大理石をいったん砕いてから微妙に異なる色を組み合わせてひとつの模様を作ったりと、その手を惜しまぬ造作にはため息ばかり。背後のおばちゃんの「これスゴーイ」「キレー」の声のうるさかったこと!!
日本からの陶器や、アジアの陶器を模して造られたという西洋の陶器を金属の装飾で繋ぎ合わせた(これをつなぎ合わせるという発想に感嘆)燭台には、わざわざいったん火をつけて消したろうそくが設置されている芸の細かさ。全部のろうそくの芯が黒いんだよ。
現在は取り外されている天井画(もともとのフレスコ画が修復可能と分かったため)も当時のように復元されていた。
真下で「あー、このど真ん中に布団を敷いて眠りたい」って思いっきりバカな発想をしながら(なぜそこで天蓋ベッドが思い浮かばない!?)、楽しい時間を過ごせた。
会期は、今度の日曜までだが、お時間のある方はぜひ。
東京・国立新美術館での展示終了後は、高知と京都を巡回するそうだ。
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