朝一番の新幹線に乗って、えびす講煙火大会に参戦である。
犀川の現場に付いたのは9時近く。すでに前夜からの雨に打たれたシートが置かれている中、程よい斜面に一旦、自分の場所取りをする。ホッとして、周辺をウロウロしていると、もっと三脚が林立している場所を発見。まだその周辺にはずいぶん余裕がある。あわてて先ほど敷いたシートを剥ぎ取って、そちらへ移動。
花火写真で有名な方もいたしね。初めての場所は他力本願である
そこでお日様を浴びながらおからドーナツを咥えて本などを読む。ぽかぽか暖かいなぁ~。あそこに見えるのは白馬三山かな。
昼ごろ、駅前のホテルにチェックインするために一旦現場を離れる。
夕方再び犀川へ。さっきとは打って変わっての人の多さ。私が場所取りしたところも、ズラズラズラズラズラ~っと三脚が並んでいる。
緊張するなぁ。私、いろんなところで花火写真を撮っているけれど、あえて三脚の森からは離れた所に陣取っていたんだよね。だって、みんな凄いんだもの。装備とか、話とかがさ~。なのに今回はそのど真ん中に陣取ってしまった。ウーン、落ち着かない。
それにしても花火(煙火)写真を撮る人って、何でこんなに煙を出すのだろう。周辺でこんなにタバコを吸われるのは久しぶりだ。有料席ではタバコを吸わないようにってアナウンスされるのだけれど、ここは無料観覧席。タバコ天国である(>。<)ゴホゴホ
なんだか昼とは打って変わって寒いし…。でも、人の話によると、過去最高の暖かさらしい…。
そして、打ち上げ開始!
あれ? ずいぶん斜なんだ、この位置~。そうか、みんなレンズ画角に入らなくて、斜から撮る作戦なのかぁ。
私は、12ミリの超広角レンズを持っていっているので(過去の他人様のレポが役に立つ)、もっと正面でもいいんだけれどなぁと思いつつ、花火が始まってからは移動もできないので、そこで撮る。
周りが立っているから、私も立って撮らざるを得ない。まるで本格カメラマンだぁ。見た目は常にそうなんだけれどさ、あくまで花火を観覧しながら写真も撮っているってスタンスからは外れたくなかったので、ちょっと複雑。
まぁ、この辺りは来年以降の課題としよう。
しかし、そのうちに12ミリのレンズでも太刀打ちできないような大きい花火が上がるようになり、ただただ呆気に取られる。
その怒涛のまま、終了。
たっぷり寝てすっきり起きた~。
朝一でチェックアウトして、長野県都のラッシュアワーを体験しながら(若干立っている人がいるぐらいだよ)、山の方を目指す。長野から意外と遠くの高校まで通っている子がいるんだなぁと思いつつ、1回乗り換えて終点へ。
湯田中駅である。
ここの日帰り温泉施設をセットした往復切符(1,500円)で来たのだが、その前にその先の渋温泉へ。予定より早いバスがあったので、温泉街散策も楽しむ。
渋温泉街は石畳の町。狭い道に沿って温泉旅館と外湯が並んでいる。朝から浴衣で外湯めぐりをする宿泊者たちがチラホラ。
有名なのは国登録有形文化財をなった「金具屋」。「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったといわれる宿である。宿の前には記念撮影用の椅子が用意されている(笑)
ところが、ここには金具屋以外にもいい雰囲気の木造3階建ての宿がぞろぞろ。今後、立て直すとしたら、絶対消防の許可が下りないだろうなぁと思われる屋根がほとんど接しているとか、とにかくある意味建築遺産の宝庫なのだ。
そしてその古い建物の間には、細い路地が何本も何本も走っている。路地を見るとなんだか探検してみたくならない? 突然おばあさんが洗濯物を干していたり、意外な風景が見えたり、面白くてたまらない。そんなディープな渋の楽しみ方って、どこにも紹介されていない。
もったいないなぁ~。
私はここを「日本のフェズ」と名づけよう
フェズに行ったことないけれど(笑)
おっと、本来の目的を忘れるところだった。
入浴券(500円)を買って、古久屋の人に大湯の鍵を開けてもらって、ちゃんと入浴。
源泉がそのまま流れ込む木の湯船がひとつだけ。黄土色のにごり湯で湯船の底が見えない。昔ながらの結構深い湯だった。しばらくは貸し切り状態で極楽極楽。噂では熱めと聞いていたが、前に入った人が水でうめていたか、それとも熱湯が好きな私に適合していたのか、たっぷり肩まで浸かってぬくとまる。
湯から上がってから、吹き出る汗が止まらないこと、止まらないこと!
汗が引いた頃、バスに乗って湯田中に戻る。
湯田中駅には日帰り温泉施設「楓の湯」が隣接している。こちらはシャワーなどを完備。
ここのお湯は、源泉温度が93.2度のため加水して温度調整している。でも循環はしていないようだ。無色透明な湯のくせにやけに攻めてくること! 結構気合に入った温度だった。露天風呂はぬるめだったけれどね。
さすがにふたつの源泉濃い目の湯を巡ると、湯疲れが出てくるのか、帰りの電車は爆睡モードだった。
長野駅でおやきを7つも買い込み帰途に着く。