▲中近屋台の秩父神社入り。太鼓の音に合わせ、扇の流れに合わせ、方向転換。
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毎年12月3日は秩父まつり。
個人的には私の誕生日である(ちなみに弟も同じ誕生日)。
前日の宵宮にはみぞれが降っていたらしい。そしてこの日も朝は雨。
そんな中、個人的に朝から秩父入り。雨の日でも雰囲気の出る札所に行ってきた。
▲雨の31番
最寄りのバス停から30分ぐらい歩き、さらにそこから300段近い石段を昇る。本降りの雨の中、舗装路ではあるがひとりでとぼとぼ歩き、途中の「クマが出ます」の看板に少々ビビりながらの道行きであった。
一応、バス停から雨除け用のポンチョをかぶって傘を差していたが、帰路にはポンチョの裏側まで雨が染みてくる始末。髪も雨が滴るほどに濡れていた。
…昔から傘をさすのが下手である。
バスで町中に帰って来て、ファミレスで友達を待つ。雨もその間に上がった。もちろん、その間にすっかり濡れた上着や雨具を乾かしている。
朝から祭りの神楽などの奉納は行われているが、土曜日とはいえ、人出はまだ少ないからファミレスは余裕であった。
その後、友達と合流し、夜の場所取りをしてから秩父神社に参拝へ向かう。
屋台が見られるかもということで、ベスト電器周りで行ったが、ちょうど中町の屋台芝居が終わった直後で、舞台の飾りをもらった(友達が2本も!)。おもわぬ縁起物が1本回ってきた。
これが竹の棒に紅紙を巻き、紙製の花をつけただけのものなのだが、何しろ高さ2メートル以上ある代物である。遠くからもよく目立ち、人ごみを歩いている最中、秩父神社を参拝している最中、見知らぬ人々に「これは何?」って何度も聞かれた。
その後、友達にトラブルが発生したものの、無事解決し、すき屋でカレーをかき込んで夜の花火見物へ向かう。
秩父夜祭といえば絢爛豪華な屋台の団子坂引き上げと、花火のコラボであるが、その両方を見るとなるとそれはそれは熾烈な場所取り競争に参加せねばならない。
私は屋台も好きだが、秩父ではそれがメインではないので、畑のど真ん中で花火を見る。混雑とは無縁のところだ。
しかし今年は土曜日ということもあるのか、結構な人がそのポイントに集まってきていた。
花火は朝から上がっており、暗くなってからもポツポツ上がっているが、本格的に打ち上がるのは夜7時半からである。
芸協対打ちから
▲10号昇曲付三重芯菊先紫光露(群馬県 小幡知明)
▲10号昇木葉マーガレットの花(長野県 篠原茂男)
牡丹物の部で上がっていたが、型物の部があるならそっちだよな。型物だと向きの問題があるが、この花火は少々向きが曲がってもきれいに見えるのがいい。それも尺でどぉーんと見せられると、いい。
▲10号昇曲導付花毎の月(新潟県 小泉英一)
小泉さんの吊り物はどうやったらきれいに撮れるのか、いつも悩む。だけど、どうやら方向性が見えてきたかも…。後は千輪が開く瞬間の小花の出し方だよな。
▲10号昇曲導付銀彩の華(福島県 菅野忠夫)
千輪物部で上がったが、どう見ても千輪じゃないんだが、コレ…。
▲10号昇曲付三重芯変化菊(長野県 田村清治)
全国花火競技大会優勝者作品の部から
▲昇曲付万華鏡(愛知県 磯谷尚孝)
久々に本家本元の万華鏡を見た気がする(ちなみに「万華鏡」の商標登録をしている会社です)
▲昇曲導付四重芯変化菊(秋田県 今野正義)
今野さんって、こんな色の四重芯も持っているんだ。
雨は午後早々には上がっていたもの、空気中の湿度はいかんともしがたい。そして複雑な風向きで、打ち上げごとに煙があっち行ったりこっち行ったり…。
さらに途中で霧?と思われる真っ白い空気が辺りを覆ってしまい、せっかくの美玉もカスミの向こうでより一層芸術的なものとなってしまう。
スターマインはかなりの率で煙に埋没してしまっていた。
そして、これはえびす講のころから前兆はあったのだが、ついにレリーズがいかれてしまった。後半はシャッター直押しである。
まぁ、このレリーズはフィルム時代から使ってきていたから、もう14年ぐらい使っているんだよなぁ。とりあえず、買い替えねば!
花火打ち上げ後、花火仲間とあいさつをして解散。
池袋行き最終のレッドアローで戻ってきた。
友達は今年いっぱいで東京を引き上げるという。もうこうやって一緒に行動して花火を見に行くことってないんだなって、今になって少々感傷的になっている(まぁ、たぶんに各地の現場では会うのだろうが…)。