嘗て、フイルムカメラ全盛の頃は、コニカのASA3500なんて感度の高いフイルムがあって、それ故、50mmレンズで15秒位の固定撮影が出来た。その後、人の顔の赤みが出過ぎるとか出ないのか忘れてしまったけど、例えば、オリオン座の赤みが出ない事になってしまいました。当時私も会社運営も今一でしたし、これも一つの天体から遠ざかる一因でしたね。当時、富士フイルムのASA感度800を使っていたような気がします。
それから、何年か経ってデジタルの時代になった訳ですが、構造がITになったお陰で、天体写真において、いい点悪い点が出てきました。デジタルも、またもや「赤みが出ない」という欠点が出てきてしまいました。
「ありゃま、もうお手上げじゃん!」って、此処で撤退する人も多かったのでは。
捨てる神あれば拾う神ありだね。此処に内蔵されている、「赤外線カットフィルター」なるものを取っ払う技術をお持ちの方の出現もありまして、天体に一縷の望み、活路が出てきました。私の中学からの友人からの受け売りですが、Canon製のカメラでの改造が出来たらしいです。
で、最近になってNikon製もそういうカメラが出てきました。ただねちょっとお高い!。ニコン製も改造するようになったのかしらね?。天体仲間の為にももう少し安価なカメラボディーを作ってくれー!。
とは言っても赤ばかりが天体ではないのでチャレンジだけは続けたいですね。
でも、此処で終わっちゃ話にならないね。行きつけのお店の「シュミット」→(趣味人)さんに駄目もとで聞いてみたら浅草にある「早田カメラ」さん、がキャノン、ニコン他、(不適合な機種はあるものの)大概の機種は格安で改造してくれる事が分かった。他にもやる会社が出ているようだ。
水素領域の赤い色が出ないと面白くなくなっちゃうよね。
これは、天体観測の写真愛好家にとって福音です。針外しのデジカメはニコンD80という機種で、改造は可能なのですが、レリーズでのバルブ撮影で、難があるので、これは一般撮影用で使用する事にして、アマゾンで中古カメラを入れる事にしました。赤外線かっとカットフィルターを取り除いたら、一般撮影は出来なくなりますからね。天体撮影専用になります。
で話を戻すと、今の撮影方法はバルブ撮影で、何枚も撮って(同じ写真)それを重ねる処理をするそうだ。スターイメージというソフトがそれだ。今、「No8」のバージョンが出ています。(って、まだやった事ありません)でへへ。当然バルブ撮影は変わりませんが、インターバル撮影?って言うのか、例えば、て例えば、バルブで4分撮って、シャッターが閉じたら、再び4分撮る・・これを何枚か続けて撮ることが必要になってきます。一枚一枚が「ファイル」になる訳です。
じゃんじゃん、撮っても気に入らなければ、削除すればいいし、フイルムみたいにお金かからない。それが最大の長所だ。天体写真は言い換えれば、自己満足の世界だからね、何も写真の本出す訳でもないしね。自分でいい写真撮れたと思えば取り敢えずそれでいいじゃないですか。昔のフイルムカメラだと撮り終えてラボに出して良し悪しが判別できるわけです。これが技術の習得の面で随分妨害になります。
ま、今まで述べたことが出来なければ、「机上の論」になってしまいますからね、後は習熟するだけです。現場に行って「次はなんだっけ?」なんて「右往左往」してたら、駄目そのものです。
しかし、暫く天文界から離れていたら、随分と変わってきましたなあ!。まるで「浦島太郎」状態です。