経緯,ちょっと忘れちゃったけど、ベチーヌの首切り役人の臨終に遭遇したブラジュロンヌ子爵が道の途中で顔が鉛色した不気味な修行僧を(告解の資格あるという事で)見つけて、告解をさせようと強引に連れて来てしまうのだが、その懺悔を聞いているうちにこの首切り役人と、ダルタニアン達が自分(修道僧)の実の母親(ミレディー事)を殺害したことを告解されて、短剣にてこの首切り役人を殺してしまう。なんという因果だ。
この修道僧の名前は「モードント」。この時から復讐鬼となるのであります。ダルタニアンアトスを始め、義兄のウィンター卿、チャールズ1世まで狙おうとします。
ダルタニアンとアトスがチャールズ1世の処刑人を拉致して、刑を遅らせ王の救出しようとした時も、覆面を付け、刑の代行を請負い、執行をしてしまう。その、刑場の台の下で逃亡を企ていたアトスがチャールズ1世の血を頭から浴びて臨終の言葉を聞く。「リメンバー」覚えておれ」という言葉を受ける。
これはニューキャッスルのモンク将軍の陣営の奥に樽に詰めた軍資金を来るべき時にチャールズ2世が立ち上がる時に使うようにとの遺言であった。
ダルタニアン、アトスがイギリスから船でドーバー海峡を渡っている時に、実はこの船にはモードンドが隠れて乗船しており爆薬を仕掛けてあったのだ。そうとは知らずに従僕のプランシェとグリモーは船にワインがないかと貯蔵庫に入っていると、大量の火薬を発見します。主人達に報告して、敵の裏をかき、秘密に牽引していたボートで縄を切って逃亡に成功する訳です。
敵は火薬に火を付けていざ逃げようとしたら、船がない。断末魔が聞こえたと思ったら船が大爆発して木っ端微塵。
しかしモードンドは悪運が強いのか波間に浮いて見え隠れして助けを呼んでいる。アトスはふと哀れに思って海に飛び込んだが、これはモードんどの芝居だった。しばらくして、二人共見えなくなったけど、ポッカリとアトスが現れた。
モードンドは海の底へと消えていった。・・・とこういうあらましです。
物事には因果が絡んできます。ダルタニアンがミレディ―を我が物にしようとした事からコンスタンスボナシュー夫人を殺されてしまったし、ミレディ―の処刑に始まって、リルの首切り役人が殺害されてしまう。