子どもに遊びがどうして大切なのか、私なりの回答がいくつかあるが、海で堰堤から飛び込む、羊蹄山一周60Kmを歩く、おおいに笑うなどしながら夏休みに子ども達と連日のように遊び回っているうちに、はたと気がついたことがある。
子ども頃、学校から帰って思いっきり遊び幸福感に浸っておいしい夕食を食べた記憶は大人の誰氏もあるだろう。でもそれは、たった1、2時間の出来事であったはずだ。つまり、それだけ集中して密度の濃い時間を過ごしていたのだ。
大人になると様々な困難に出会う。生きるとは、実に大変な作業だ。だから、困難に直面した時でも、幸福を感じやすい脳の構造を作っておくと、それを克服しやすくなるはずだ。
つまり、幸福な体験(満足感、達成感、笑う、心地よい、発見に驚く、美しい物にであう等)をたくさんし、ちょっとした機会・状況において幸福を感じる脳にしてやることが子ども時代には重要なのだ。それには「遊ぶ」ことが一番手っ取り早い。「遊んでないで勉強しなさい!」とだけ親は言わずに、遊びとは人生を乗り越える力を育くむために必要なトレーニングであると考えてほしい。指先だけのゲーム機ではなく、身体全体の感覚を開き仲間と徹底的に遊ぶ「全開遊び」・・そんな環境を大人は子どもに確保すべきだ。ところで、この現象は幸福ホルモンと呼ばれる脳内物質が関係するらしいと聞いた。脳科学が実証的にもっと検証したデーターがほしいと思う。
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余談ですが・・・
もう少しつっこんでいうと・・・
幸福ホルモンの分泌量の総量に関係していると私は考えています。
例えば・・・大人が1日に出す幸福ホルモンの量があるとします。 それを 子どもは1時間で出す事が可能なのだとします。大人が私達のプログラムに参加すると昨日来たばかりなのに 二日目にもう1週間もいたような気になることがあります。これは、脳が子どもの頃の記憶と1週間分の幸福ホルモンを出してしまったと勘違いするのではないかと思うのですね・・・・