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高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

映画 純愛

2017-05-31 16:41:15 | 日記

この映画の感想を書くには、まだ自分の中で消化(昇華)が進んでいない気がしていますが・・・、

地球市民村の会場で、「純愛」という日中合作の映画のプロモートをしている奥山さんという方にお会いしました。その方は元資生堂の企画広報のお仕事をされていたそうで、この映画の製作者であり主演女優でもある小林佳子さんにお会いし賛同し、構想から製作アップまで8年かかり、そのプロデューサーとしても関わったお方でした。 さすが女性相手のお仕事をされて来たので?物腰柔らかな素敵なオッサンです。

映画のストーリーは、日中戦争後に中国に残り、そこで出会った日本人と一緒になる時にある村の中国人のおばあさんに助けられるのですが、彼と事故で別れてしまい(死んだと思われた)、その後、そのおばあさんの息子の中国人の男性と一緒になるのだが・・・(あまりストーリーは書きませんが)、と悲喜交々なのですが、そのおばあさんとの出会いから日本人を排斥していた村の人々とも徐々に絆が深まる。 死んだと思われた彼氏がまた現れて・・・、彼女はどのような生き方を選択してゆくかが・・、クライマックスとなります。

ウォーアイニー「私はあなたを愛しています。」For the future of children,may be peace on earth「子どもたちの未来のために、世界が平和でありますように」がメインコンセプトで、この映画には、人が生きてゆくための多くのテーマが織り込まれています。 フィクションではありますが、日中戦争後の実話を数多く取材してほんとうにあった話も数多く埋め込まれているとのことですが、戦争映画ではありません。(事実戦闘映像はほとんどありませんが、日本人の残虐行為も語られています)。物語が次にどのように展開してゆくのだろうか、観ていて想像できないこともあり、ストーリーとしてもハラハラドキドキがありました。

そして、この奥山さんのプロモーションに話を戻しますが、この映画上映の手法がすこぶる面白い。映画の鑑賞権利を「恩送り」するのです。どういうことかと言うと、映画を見ている人は直接、お金を払わないのが原則。誰かが鑑賞権利をプレゼントするのです。今回の地球市民村での上映会の経費も、あるお医者さんが負担してくださったとのことです。 観た人には赤いカードと白いカードがプレゼントされます。赤いカードは、どこかで上映会があったら何度でも無料で鑑賞できるパスポート券。白いカードは誰かに差し上げて、もらった人が観れる入場券となります。 つまり、寄付で成り立っているファンドレイジングみたいなものです。 こういう繋ぎ役は女性が優れているそうで、そういった人たちを Bond Girlと呼んでいました。

 昔、ガイアシンフォニー(地球交響曲)という環境系映画の自主上映を2回、私もやったことがありました。この映画は国内あちらこちらで自主上映されて、環境・自然活動の大きなネットワークが形成されてゆく過程で大きな役割がありました。しかしながら、主に入場料に頼る興業的な側面もありました。人が集まることで次第に営利的興業じみてきた様相もあり、3度目に他の人から一緒に自主上映会をしようと誘われた折にはお断りしたことがありました。

この「純愛」の上映手法は、繋がることを大切にしているわけです。近日、東京で500人規模の大きな上映会の企画があるそうです。この上映には中国側の俳優も招待する目標を持っていて、一席なんと8000円で寄付を募っているのですが、上々の集金状況のようです。つまり、お薦めできる映画なわけであります。

公式ホームページはこちらです。http://jun-ai.biz/index_j.html

 

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お別れ

2017-05-31 13:07:01 | 日記

地球市民村のフォーラムに、長男の北斗も私のルートとは別に、誘われてミュージッシャンとして参加してきました。期間中に何度がライブをしていました。 ギターは人に聴いてもらえるレベルにはなったなあ。先輩からの評価も高かったよ。 しかし、二日目の夕方に仕事があるということと、フォーラム全体は自分とちょっと違和感もあったとかで、先に勤め先の滋賀県に帰りました。

2年間、黒松内に滞在してスタッフとしても活躍してくれた台湾からの立涵(りーはん)も今回のフォーラム参加後に帰国となり、お別れでした・・・。 歳をとってきたせいもあるのでしょうかねえ・・・。涙こそ流さないですが・・、若い頃に比べると、なんだか切なく感じることしきり。 まだまだ、次に会うことを想像、楽しみにできるが、70、80と歳が重ねられたら、その時の「切なさ」はもっとだろうなあ。 そんな境地に陥らんように、私も修行せんとな。

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東アジア地球市民村

2017-05-31 13:05:55 | いろいろシゴト

東アジア地球市民村という名前のフォーラムへ5月27-29日まで参加して来ました。 このフォーラムは、NGO日中市民ネットワークがコアとなり過去3年は中国上海で開催されて来ました。私は4回目に日本で初開催された今回まで連続皆勤参加です。

中国では、環境、福祉、まちづくり系のNGO(中国人はNon-Profitable/非営利というよりも、Non-Govermental/非政府系を標榜している)が相当多く有り、活発に活動活躍しています。日頃のニュース報道からは意外と思われるかもしれませんが、いわゆる市民意識はとても高まりを見せています。(中国政府は、全ての社会問題を政府だけでは解決できない、そのままにしておいたら、現体制すら危機に陥るとは思っているようで、市民(的)活動は、政府を直接に批判するのではなければ、けっこう許しているのです・・・) 上海開催は200人以上が集まり、日本、台湾、韓国からの参加は1/4くらいでした。 日本人にもこの活動を知ってほしい、また中国人にも生身の日本を感じて欲しいということもあり、4回目にして日本開催でした。 蓋を開けるとやはりビザの取得問題やらで来場者の国籍は逆転してしまいましたが、いい交流があちらこちらでできました。

私も、アズワン@鈴鹿やいとなみ@福岡糸島などで、オルタナティブ・サスティナブルなコミュニティ活動が実際に起こって展開していることを知り、新鮮な驚きがありました。

30年前にNPO活動を私が始めたのも、大人も子供も高齢者も障害者も多様な人々が住み暮らす社会を作り出したいという大きな願い・ミッションがありました。 なかなか達成にいたらぬままに私も60歳を越えてしまいました。しかし、多様性を包摂したコミュニティが各地でトライされていることは嬉しい限りでありました。

来年は、再び上海で開催される方向になったと聞いています。大陸の人々が集まりやすい方が私もベターだと思います。 東アジアでの暮らし方をベースにおいた市民の連携連帯は、これからは必要なことだと思いますので、私の個人ミッションとしても、できることは続けてゆこうと思います。

 

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