今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公は明智光秀で、そもそも戦国大河は好きなのでひさしぶりに毎週連続して観ています。 概ねは詳しくはなくとも自分が知っている戦国時代の史実に沿って描かれているようです。本屋さんで早乙女貢さんの小説「明智光秀」が目にとまり、大河ドラマの副読本のつもりで手に入れました。 登場人物名は史実上の人々で同じです。大河ドラマではこれからなのかもしれませんが、光秀は領地のある美濃において織田と今川が争った後には、諸国をあちらこちら歩き、浪人したり士官したりし、経験や築城技術やら文芸に至るまで見聞し技術も身に付けてゆきます。そして織田信長に重用されてからその能力を発揮してゆきますが、粗暴な面もある信長と学究肌を持つ光秀との確執が生まれ、延暦寺の焼き討ちが、ついに二人の関係に亀裂を入れ、戦乱のない天下統一に信長ありきで従っていた光秀は「天下人は信長であるべきではない」と信長討伐に立ち上がるわけですが・・、小説の方では本能寺の変後から大きくストーリーが私たちが知っている内容とはちょっと違ってきます。 本能寺の変後、光秀は秀吉と戦い破れ、落ち延びるときに京都郊外の山の中で落人狩りの農民に竹槍で殺されたことになっています。 しかし、彼の首確認はされていないのです(史実もそうらしい・・)。 小説はここから生き延びた光秀の話となります。 全てを書いての感想文は興ざめですからしませんが・・・、
その後、秀光は秀吉にっくしのこともあってか、紆余曲折しながらも、なんと家康の参謀格となり、大阪城陥落に大いに関係してくるのです。 さもありなんとも思わせるストーリー仕立てです。 ちなみに信長の遺体も本能寺の変後に発見できなかった(これも史実らしい)のですが、信長生存説は小説の中ではとりあげられたいません。
戦国史小説ですから、フィクション部分もありますが、、