満月は素晴らしい輝きでした。地上のコロナウィルス騒ぎなど関係なく、静かに美しく地上を照らしていました。
ちなみに今月の満月は「うえくさ満月」と呼ばれるそうで、「過去を昇華する満月」といにしえには信じられていたそうです。 どおりで、ここのところ、昔読んだ本を読み返してみたり、死んだおふくろやおやじのことを思い出したり、ふと子どもの頃にあった出来事に思いを馳せたりしているのかもしれないな。
アフリカの民話だと思うのですが、「月と地球と海の話し」というのがあります。これは、どうして海が地球に現れたかという内容で、私のキャンプの持ちネタのストーリーテーリングで以前はよく披露していました。これも、大地(地球)と月とは宇宙の中にむかしむかしはふたつしかなかった・・、そこへ神様が不憫に思って「海」という友達を紹介招待してあげるよ・・という始まりで、最後には海ばかりではなくて、たくさんの星が散らばる宇宙もできたというなんとも壮大なお話なのです。 そんなこと思い出し、また語りたいなあと思いました。
そして、星川淳さん著の「魂の民主主義」です。お月さんのおかげで再読中です。
星川さんとはどうやってしりあったんだっけなあ・・・・。東アジア地球市民村活動かな・・。 私がNEOSを始めたころかな 1990年代はじめ・・、アースフラッグという机くらいの大きさに宇宙から撮影された地球を移した旗が、何かの(今でいう)ファンドレイジングであり、それを求めた時の主宰者が星川さんで、私は一方的には知っていたのですが、 氏は私よりちょっとお兄さんです、学園紛争真っ只なを過ごしたいわゆる団塊の世代です。 多くのにいちゃん達は安保闘争から大きな社会変革を求めてデモや「闘争、騒乱」とよばれる事件も起こしましたが(星川さんはその中にはいなかったとは思いますが・・)、その後の経済高度成長時代を牽引して、結局現代アメリカ風な日本を築き上げました。 その中にあって氏は一貫して平和を説き生きてきたお人で尊敬する兄貴分の一人です。
その星川さんの著書「魂の民主主義」です。もう本屋では買えない、ネットでは古書扱いでしょう。 直接お会いした時に関心を持った私に、手元に著者本分として蔵していたもの(最後の一冊だとおっしゃっていた記憶あり)をサイン入りで贈って頂きました。 それは、アメリカンネイティブのイロコイについての内容でした。
アメリカ合衆国憲法は自由平和社会を作り出す根源として発布されましたが、それには、かつて対立し殺し合いもしていた5つのアメリカンネイティブ(インディアン)の部族が、平和な世界を目指して設立したイロコイ連邦の掟が基になっているのです。イロコイ連邦は今もオンタリオ湖の南岸にあって、州ではなくとも、世界に通用する独自のパスポートも発給できる自地区を保持する誇り高き平和の民なのです。
私は現日本国憲法は保持すべきだという護憲派だと自認できます。 現憲法は敗戦後にアメリカから押し付けられた憲法であり、自主自律した新たな憲法へと改憲すべしという人々がいますが、それは違う!!
現憲法は、敵国同士で殺し合いをしていたアメリカを中心とする連合国と日本が、終戦を期して、真の平和を作ろうと考えた日本人とアメリカ建国の真の理想をもういちど掲げ直したいアメリカン有識者等が、叡知を振り絞って、このイロコイの平和の掟を練りこんだ、世界中で持つべき崇高な理想憲法なのだ。
高らかにうたい上げた憲法前文、戦争放棄、軍隊不保持を言葉どおり明確に宣言している第9条は 理想平和主義の壮大なる決意の証しなのだ。
これを消し去ってはいけない・・。
月に誓って、朝日に祈る!! 世界平和。
(PS 注釈) イロコイの掟と合衆国憲法の関係にはいろいろな研究があるようなので、上記は定説ではないことを加えておきます。 ちょっと検索するとたくさん出てきますので、興味関心をもたれた方は、調べてみてくださいね。