子どもの発達に外遊びは影響がない!? トータルで考える大切さ【発達の専門家に聞いた外遊びの効果 第1回】
自然体験活動を、特に子ども達への自然の中での遊びを提唱してきた、仕事として来た私としては、素通りできないような話題だなあ・・・。 子どもに外遊びは必要がないとは著者は言っているわけではないので、ほっとはしましたが・・・、
自然体験活動・自然保育=子どもの発達にはかかせないと、ひと昔の親はそう考える人が多かったと思うのですが、今は必ずしもそうでもない・・・。子どもの頃に外遊びで転げ回り、泥だらけになった体験がない人が親世代になっている、それも相当に多くがなっていることは想像ができます。 子どもの頃に自らの体験がないのだから、外で遊ぶことの楽しさ、発見したことへの新鮮な驚き、できなかったことができるようになった達成感などを野外で味わったことがないのだから、実感として野外遊びの意味・意義が持てないのだと思う。
一方、自然体験活動の業界的にも、ここに仕事、職場を求める若い人材が減ってきているという実感を持つ経営者側の人も多くなっている・・・。 体験観光やエコツアーはひところよりは日の目をみてきているようだが、教育的観点からの自然体験活動のニーズ自体が萎みはじめているのかもしれない・・。 ゆゆしきことね・・。
業界でも、遅まきながら、「自然体験活動を次世代に・・・」が合言葉となり、「自然体験活動の社会的価値とは?」なんて言葉が業界フォーラムに掲げられる昨今だ。
そういえば・・、数年前、自然学校の経営者が集まってビジネスプランナー・マーケッターの大御所でユニクロなどにアウトドアウエアーのラインアップに加えたと言われているNS氏を囲んでセミナーを開催したことがあった。氏からは「アナタたちは、もうマーケットから見放されている」とけちょんけちょんに辛辣な批評を頂いたことがあった。
確かに・・、
服飾業界ばかりではなく、教育業界やアウトドア用品業界とのつながりも今ひとつ弱く、脳科学や教育学との連携も片手の指先程度を繋げただけで、すでに切り離れてしまっているかもなあ・・。ここ30年、日本の自然体験活動業界は、ひとりよがりな傾向があったことは否めない・・。
中国の自然教育のフォーラムに参加することがここ数年、度々とあるが、かの国の勢いはすごい・・。数多くの自然学校がすでに現れており、それらに オーガニック農業を目指している農家はもとより、IT関係者、不動産業者も当たり前に参加しており、先回は、インドアの子どものテーマパーク経営者、造園業者やブライダル業者にも引き合わされた。 自然体験というジャンルに他のジャンルを掛け合わせようとする姿がある。 日本ではそういう他業種・業態との連携例はあるにはあるが、わずかであり、みごとに進んでいるところはないかもなあ・・・。
ここいらへんも、意味ある教育活動としての社会への訴求が不足していたかもしれない・・・。
自然体験活動の意味・意義をもういちど、言葉として、それも 今時の親御さんに伝える伝わる、体験してもらう機会も編み出さなければならない変換期に今あるのだと思う・・・。
本件について、専門家の石崎先生のブログはこちら↓
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