2010.7.11(日)雨、曇
今年もキヌガサタケの季節がやってきた。昨年は綾部市民新聞や朝日新聞に載ったりして大騒ぎだったが、昨年だけのフロックだったのかなという思いもしていた。ところがおととい7月9日に第一号を木小屋の横で発見、午後の発見なので少し傷んでいたが、今年も出るぞという期待をもたせる一本だった。慣れた手順で茎の部分を乾燥させ、グラバを水に溶いて散布する。
2010年No.1、7月9日、木小屋西の草むら。
そして昨日、連日は出ないだろうと午後に見回ったところ、またしても発見、今度は椎茸小屋の前である。かなり傷んでるなあと思いつつ収穫していると、ヒマラヤ杉が積んであるあたりから例の臭いがしてくる。キヌガサタケはハエや虫をおびき寄せるため鶏糞の様な臭いがする。それもかなり強烈なのでその辺りを歩くだけで気がつく。ヒマラヤ杉の下を覗くと、あるある、これも時間的にかなり傷んでるが、取り出すとその奥にキヌガサタケの卵を発見。
2010年No.2、7月10日、椎茸小屋西。
2010年No.3、7月10日、ヒマラヤ杉の下。
ここで晴徨雨読が科学的であることを証するためにきのこの部位を正式名称で呼ぶことにしよう。チョコレート色のグラバが付いている部分は傘という。そして私が茎と呼んでる部分は柄という。ここまでは解るんだが、いわゆる卵と呼んでる部分はどうも壺と呼ぶらしい。形状、機能ともに卵というのが最適と思われるが、動物では無いので卵とは呼べない。本日から晴徨雨読では正式名称で呼ぶこととする。
これが卵、いや壺だ。ブタのようなカワイイ尻尾がある。傘の部分はグラバを水に溶いて撒く。
というわけで今日までに3本、今年は幾ら出るか知らないけど記録を取ることと、昨年失敗した乾燥を成功させ、食するまでにこぎ着けたい。試食会に出席したい方は今から予約していただきたい。料金は無料だが、食あたりなどの事故については責任を負えないので悪しからず。メニューは一応卵スープを予定している。中華三大珍味だぜ。ちなみに後の二種はフカヒレとツバメの巣だそうだ。
さてその卵、もとい壺は今朝開くと雨で具合悪いかなあと思っていたら、幸か不幸か開くことはなかった。ひょっとしたら少し触ったので、駄目になったかもしれない。とりあえず観察を続けよう。
今日のじょん:嫌な雨の季節となった。天気の良い日は朝からクンクンやかましいのだが、雨の日はシンとして静かだ。じょんのところに降りていっても、サークルの中でジッとしている。外が見えない部屋で、雨を感知するのは一体何だろう。府道を走る車のタイヤ音だと私は思ってるのだが。
雨が嫌なのか、合羽が嫌なのか、、、、。