2011.10.11(火)曇
グーグルの地図で見ると道奥谷の地名は府道78号線の佐々江トンネルの東側に記入してあるのです。道奥谷鉱山は神楽坂トンネルの手前の林道ということは調べていましたが、すっかり佐々江トンネルと勘違いしてしまったのです。旧道をトンネルの西側から入り、東側に出て、「よしっ乗用車でも行けるな、駐めるとこもあるな」と確認して満足していました。
道奥谷と間違った旧道。
帰宅してからトンネルの写真を見て間違っていたことに気づいたのですが、神楽坂は何度も通っているし、手前にかぐらという喫茶店もあって食事なんかしたこともあったので、車おいてMTBでいけるなあなどと慰めています。
神楽坂トンネルの手前にある喫茶「かぐら」(2007.7)
さてこの神楽坂(かぐらざか)ですが、美山町の原村から日吉町の下佐々江に越えており、前述の通り今ではトンネルが出来、車道が通っています。美山と日吉をつなぐ車道は唯一この道ではないかと思います。
「北山の峠(中)」金久昌業著では北山で最もよい峠と絶賛しています。それはもちろん車道が無い時分のことで、原村の老人が殿田に行く日常の道として、随分丁寧に整備していたからだそうです。現在車道が通ってどのようになっているか解りませんが、是非一度行ってみたい峠です。カグラというのは一般的には断崖、急傾斜をさすのですが、地形図を見る限りこの小さな峠にそのような面影はありません。「北山の峠」の地図には、中佐々江から原村に抜ける原峠を新神楽坂と記しています。この峠はかつて自転車の練習で上り下りしたことがあります。随分急傾斜で断崖もあり、この峠が神楽坂ならカグラ地名も納得ものです。この原峠は軽トラックなら通行できそうで、林道として新しく造られたものかも知れませんし、北の麓の美山鉱山からの鉱石運搬道かも知れません。
「北桑田郡誌」に野々村庄(原、平屋などを含む美山町南西部の広大な地域)で火災が頻発し、愛宕山を拝することができる地点で神楽を奏し愛宕明神に祈願すれば火難を免れることができるという御宣託により、この地に鳥居と神楽堂を建てて神楽を奏したところ火難は鎮まった、という風に神楽坂の由来を書いています。実際に愛宕山を拝する鳥居が今も建て継がれて存在しているそうですが、神楽堂はありません。この説は上記カグラ地形説より信憑性は高いと思いますが、「北山を歩く3」澤潔著では、神座(かみくら)→カクラ→カグラという説を提唱されているのですが、各地の神楽山(かぐらやま)、官ノ倉山(かんのくらやま)、神倉山(かんのくらやま)などに神座(かみくら)、いわゆる神の降りてくる岩座があり、それが語源とされています。(山の名前の謎解き事典、谷有二著)
もし神楽坂にそういった神座らしき岩があるとしたら、この説がもっともらしいと思うのです。
神楽坂の峠から愛宕山が見えるのか、鳥居から拝めるのか、神楽堂跡らしき地は存在するのか、神座は果たして存在するのか、そんなことを確かめながらこの峠を越えてみたいと思うのであります。つづく
今日のじょん:じょん語録(62)ラ・踏ん張るチータ
夕方の散歩の後は庭の水遣りやあとかたずけの間表につないでおいて、少し遊んで部屋にはいるのだが、この時踏ん張るチータが始まる。入るのが嫌なのかもっと遊んでいたいのか、号令懸けても引っ張っても動かないのだ。これをラ・踏ん張るチータと呼んでいる。 もう辺りは薄暗い。