2011.10.21(金)晴
秋晴れの一日を大栗峠(おぐりとうげ)に遊びました。ご存じ鳥垣の桜井(克)さん、土筆庵の井上さん、瀬尾谷(しょうだに)の中尾さん母娘と私の5人パーティです。ルートはいつもの鳥垣渓谷をスタートし、シデ山~大栗峠~弓削道~瀬尾谷としました。瀬尾谷に古民家を求め、20年間野菜作りや陶芸に通っておられる中尾さんにとっては最高のプレゼントになるかなと思っています。
私の目的は大栗峠の地蔵さまに書いてある銘文を確かめること、倒れた道標の裏に書いてある銘を確かめること、そして弓削道を歩いてみて上林に於ける京街道の神髄を味わってみたかった事です。
9:00 小野田橋集合
9:20 おりと出発
10:06 やすみと着 10:30 発
11:00 林道広場着 11:20 発
12:06 峠手前の稜線昼食 12:50 発
13:11 大栗峠着 13:45 発
13:55 城下道分岐着 14:00 発
15:00 瀬尾谷道分岐
15:10 瀬尾谷林道
15:32 瀬尾谷集落中尾邸着
小野田橋に集合して、桜井さんの軽トラでおりとに向かいます。おりとまで行ってみたいという佐々木さんがおりとの滝で記念撮影してくれました。後はいつもどおりの行進なんですが、中尾さんは慣れない沢歩きに苦労しているようです。
第三の滝、やすみと、林道広場
林道広場まで来ると登りの疲れが吹き飛びます。いつものようにあの山が何、この山が何なんて論議するのですが、どれも怪しげな様子です。山の位置を知るために送電線の位置を見るのは何となく後ろめたくて、悔しい感がするのです。中尾さんの携帯電話にかみさんから通話があり、おとんぼパンと農協牛乳を買ってくるようにとのこと、うーむ興ざめ、なんのために携帯電話を手放したかわかりません。
林道に咲くリンドウなーんちゃって。
林道終点まで行き、桜井さんはシデ山へのルートを確定するため、私たちは林道から如何に楽に稜線に出られるかを確認するために分かれました。
林道は631mのピークにつづく枝尾根を越えたところにあります。そこから森林の作業道がやや下り気味に西に続いています。道はかなりはっきりしていて、やがては大栗峠、もしくは志古田道にぶつかると予想され、峠に向かうには最も楽な行程と思われるのですが、植林のため暗くて陰気で尾根をいくつも回り込むので距離的には長くかかります。山歩きを満喫するためには絶対に稜線を歩くべきなんだがと迷いつつ偵察をしていると、尾根道の桜井さんが合流したようで、戻るように声がかかりました。枝尾根を稜線に這い上がるとそこは西向きの稜線が南西に向きを変える地点でした。そこで弁当を拡げて昼食とします。秋の晴天の、爽やかな風が吹き抜ける山での弁当ほど楽しいものはありません。
そしてそこから小さなこぶを三つ越えると、待望の大栗峠に着きました。
大栗峠でワイワイ。
数え切れないほどの峠を、車で、自転車で、歩いて越えてきましたが、一番好きな峠が小栗峠です。それは峠そのものの姿形もありますが、一番のお気に入りはお地蔵さんです。特に二つ並んだ左のお地蔵さんなんですが、写真を見ても自然に微笑んでしまうのです。今回も写真を撮ってきたのですが、実はそのようなことは起きない、おかしいなあと思って前回(7月24日)の写真と比べると、写真の角度、つまり目線が違うのです。前回のは斜め下から拝むように撮っており、今回は右上から見おろすように撮っているのです。お地蔵さまや仏さまは拝む角度があるんですねえ、仏師も彫師もそういうことを意識しているのかと感心するばかりです。
つづく
今回のお地蔵と前回(7月24日)のお地蔵。
今日のじょん:今朝は霧が濃いなあ、念道橋も他界との掛け橋のようだなあと感激に浸っていたら、なんてことはない、散歩の時間が早いだけだった。