晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

睦志のこと(9) 穴虫-15 2/6

2014-02-06 | 上林地名考

2014.2.6(木)雪

 焼野鉱山が穴虫池の所だったというのは驚きだった。焼野鉱山はもっと山の奥と思っていたのだが、考えれば今でこそ住宅地に接しているが、かつては山の奥であったに違いない。記録に国鉄膳所駅からの距離が別保鉱山で2.7Km、焼野鉱山で2.9Kmとあるからほぼ間違いないと思う。確実な情報はないのだけれど、別保鉱山は大津市環境美化センターあたり、焼野鉱山は穴虫池右岸辺りと憶測するのだがどうだろう。前に紹介した穴虫池の写真左手に小さな穴らしきものが見えるのは一体何だろう。他に撮った写真を見るとやはり人工的な穴のようなものが写っている。桜井さんに確認するとやはり同じ思いを持っておられたようだ。焼野鉱山の坑道跡ではないかという思いである。
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 別保鉱山、焼野鉱山はマンガン鉱山として明治時代から戦後まで操業していた鉱山である。それではそれ以前、特に古代においてこの地帯がいかなるものであったのだろうか。聖武天皇が大仏造立の金を得るために祈らせたというのが石山寺の縁起にあるとおり、金属の匂いのする地域である。近隣の別所付近では鉄滓が出ているし、焼野鉱山付近で泥鉄鉱が出たという記事も見たことがある。
 とある論文から焼野鉱山の図面を見ることが出来たが、そこにある用水池と崩壊谷はまさに穴虫池の右岸と同じ形状で、写真で坑道でないかと思った部分は、旧坑坑道採掘跡と記されている。
 次項「穴地名の考察」で紹介するが、穴虫地名の所は鉱山、金属関連の地域が多い。穴地名が坑道を表すケースは必ずあるが、穴虫の穴は別のものだと今のところ考えている。
 桜井さんが撮ってくれた何気ない写真にわたしの考える”穴”が写っている。それは穴虫池から若葉台の住宅地を撮った写真だが、まさに穴の中から外を覗くような感じなのだ。つまり尾根が両サイドに迫り、その間に谷間となっている地形こそアナと呼ばれるものではないだろうか。あえてそういう地形を穴地形と呼んでみたい。つづく
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【今日のじょん】雪は降り続いて遂に28cmとなった。でも丹波には珍しく軽い雪で、雪かきも簡単、2時間ぐらいで終わってしまう。久々に雪の動画をアップしたので処理が終わったらお見せいたしやしょう。
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雪のぽんぽこぽんは歯にしみるのよね。

【ぎっくり腰情報】17日目
全快とは言えないのだが、ほぼ異常なし。長時間立っていたりするとだるくなる。当初の明らかな回復と違って遅々とした回復なので記録していないと解らない。

コメント
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