2014.2.26(水)快晴 睦志のこと(16)は2014.2.18
上林に穴地名の小字がひとつある。睦合町小田の穴谷である。府道一号線を宝蔵寺から100mほど上り、南側が開けた所から正面に見える谷である。取り付きからいきなり左右に分かれているのだが向かって右側が本流のようである。穴というから深く切れ込んだ穴蔵のような谷を想像するのだけど、どうもその様子ではない。
道の向こうの右に入っていく谷が穴谷、写真で見ると穴地形に見える。
島と島の間の海峡のような、いわゆる穴地形かというと顕著ではないがそうかもしれない。でもその付近の谷と何ら違いはなさそうである。
入口が狭くて、中が広くなっているような穴海を思わせる谷だろうか。地形図で見る限りはそうだとは言えない。
こうなると地元の聞き取りしかなさそうだ。谷の中に洞窟状のところがあるのかも知れない。しかしそれが人工のもので古い鉱山の跡でもあったら事件である。穴谷をつめて尾根を越えるとそこは浅原(あずら)である。浅原は産鉄の地ではなかったかという記事を書いた。(2010.2.4、2013.3.2 浅原のこと)根拠は葛禮本神社の祭神が金山彦命であること、浅原の地名が金属地名であること、木炭資源が豊富であることなどだが、証拠はまだ見つからない。鉱山としては天狗岩でかつて硅石が掘られていたということだ。
穴谷の下はイカ入といい、上は芋谷である。金属地名研究者には随分気になる地名ではある。
金属地名としての穴地名は、東石穴、穴ヶ浴、金穴、金穴平、赤穴、金穴山、穴ヶ峠、穴ノ頭、穴久保、穴掘、穴竃、石穴、奥石穴、穴井方、金穴口、穴口などが挙げられている。(金属と地名、防長地方の金属地名)
穴谷も可能性は薄いけれどあり得る事とはいえそうだ。つづく
【作業日誌 2/26】
薪割り
チクリスタ トランクイロ、測量、材料確認
【今日のじょん】久々に霧の朝となった。霧の深い日は晴天になるのだ。