2014.2.24(月)晴れ
森浩一先生が亡くなられてとみに思うようになったのは、考古学の本を読んだ際に如何に先生の文が解りやすいか、先生のおっしゃっていることが納得のいくものであるかということである。
鉄や金属に関する書物は歴史や考古の分野の書物としては最も多くを読んできた。文献史学的なもの民俗学的なものも多く読んできたが、主に科学的に書かれているものを読んできた。ところが金属、特に鉄に関しては読めば読むほど混迷に陥る結果となってきた。
日本において製鉄は何時の時代にどのようなかたちで始まったのか?それが知りたくて多くの書物を読んだのだが、一向に解らない。
「日本古代文化の探求 鉄」森浩一編 社会思想社 昭和49年10月初版
古書
どうせ解らないのなら、信頼する森先生の説に決めてしまおうという非科学的な動機で本書を求めたのだが、本書は鉄についての各論を森先生が編集されたもので、森先生以外の各分野の執筆者がそれぞれの説を書かれている。本当は森先生が鉄について書かれた書物を読みたいのだけれど、学界誌の論文以外には見当たらないようである。
本書では森先生は炭田知子氏と共同で、「考古学から見た鉄」と題して執筆されているが、弥生時代、古墳時代の遺跡や遺物から鉄製品や鉄素材について述べられている。
先生の持論というのはうすうす感じていたのだが、終戦直後に発掘されたウワナベ六号墳の大量の鉄鋌は大きく影響しているように思う。つづく
【作業日誌 2/24】
サイクルスポットサービス看板作製、支柱塗装
薪割り
【今日のじょん】天気予報から雪マークが消えた。もう降らないと言うことは無いだろうけど、一応春の兆しと言うところか。今朝は放射冷却で冷え込みきつし。