晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

睦志のこと(14) 穴虫ー20 2/16

2014-02-16 | 上林地名考

2014.2.16(日)晴れ

 穴といえば一般的には、窪んだところ、突き抜けたところという意味を考えるが、そこから派生して様々な意味がある。例えば三省堂国語辞典では次の意味が載せられている。但し地名には関係なさそうなものは除く。
穴・孔(名詞)
(1)窪んだところ、地面の穴
(2)突き抜けたところ、ボタン穴
(3)見落としやすいところ、欠点
(4)欠損、損失、穴をあける
(5)番狂わせの勝負、大穴、穴馬
(6)いい場所、穴場
あな(感動詞) ああ。あら。あなおそろし、あなかしこ

旺文社古語辞典で、上記の意味以外ものを拾ってみよう。
あなうら(名詞)足の裏
あなじ(名詞)北西の風
あなすえ(名詞)足の先、子孫、血統
あなた(代名詞)向こうの方、未来、将来、

全国方言辞典
あな 父、戸主、
あな 酢
あな あぜ道、畑の周囲
あなたさま 太陽、日、神、亡者や故人の尊称

 角川日本史辞典
穴穂部(あなほべ) 古代の部民
窖窯(あながま)須恵器や陶器を焼く地下式窯
穴倉(あなぐら)食糧、器物などの貯蔵用倉庫

 古代地名語源辞典
あな(安那)元はアナと呼んだものが用字によりヤスナとなった。備後国の郡名
あなし(穴無、穴石、安志)播磨国飾磨郡穴無郷他。
あなた(穴田、竇田)備中国下道郡穴田郷他
あなほ(穴太)近江国志賀郡他
あなみ(安美、阿南)但馬国出石郡安美郷他
あぬ(阿努)越中国射水郡の郷名

日本地名ルーツ辞典
穴内(あなない)高知県
穴吹(あなぶき)徳島県

地名事典の語源の説明は後述するとして、これだけ多くの意味のアナがあるのだから、「地名の語源」にあるいくつかの意味だけで穴地名の語源とすることは意味が無い。ひとつひとつの穴地名について地形的にどのような地か、歴史的にどのような地か検討することが必要である。
 そして穴虫の場合はムシと続けて意味をなすアナを見つけなければならない。
 まず身近な穴地名を探ってみたい。つづく

【作業日誌 2/16】
サイクルスポット看板塗装、支柱皮むき
じょんじょんシャンプー台塗装、ホースシールド

【今日のじょん】積雪が少なくなってきて、獣の足跡を探すのも今のうちとなった。彼らは決まった通り道を作るので、そこを押さえる事が対策の第一歩だと思う。さて今日は里の鹿の痕跡である。里の鹿は西側隣家から谷を飛び越えて侵入する。そして芝生広場から家の南側まで徘徊して、隣家の方に戻る。被害は青木、白樫の幹の皮、龍のヒゲのみだが、大切な植木が一番多くある所だから恐怖である。
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ドッグランどの柵の横から侵入し、芝生広場を廻り、

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植木の周囲を廻って、隣家の庭へ入っている。 

コメント
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