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東十条で京浜東北線を降りたのは初めて、いまから30年以上前に同じゼミの女の子を家まで送ってきたが、それが、最初で最後である。駅は電車区に面しており、乗降客も少ない。南口で降りて左手に坂を降り、大きな交差点を左に曲がるとすぐのマンションの一階に店はある。(因みに北口からの方が分かりやすいらしい。
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店の名前は『あら川』、天ぷらを中心に料理の種類はかなり多い。少し早く着いたので、まず生ビール、さらにあん肝をたのむ。突き出しが穴子の煮こごりが二切れ、味がしっかりしていて、美味い。さらにあん肝は常温でポン酢も酢があまり立たず、酒のあてに最高。
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後輩がようやく合流して、酒に。まずは十四代本丸から。つまみはカワハギの薄造り。肝は炙ってあり、身は旨味がえり、なかなかのもの。
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いよいよ本番の天ぷらに突入、始めは『さいまき』2本、塩で食すが、とにかく甘い。次に『キス』定番ながら始め塩、尾は天つゆで。つぎは『甘鯛』この店では尼鯛と表記、確かに尼のように丸い顔をしている。鱗を上手く処理して、松かさ造りで身が甘い。次は銀杏、さらに牡蠣、これも大振りで味が濃い。
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リクエストの穴子は半分はしお、残りは天つゆで。個人的にはやはり穴子は天つゆが美味い。さらにさつまいも、この店では『丸十』、これは島津の紋所、味が濃い。つまみはエビ味噌、何尾が入っているのか、これだけでイタリア料理のソースになりそうである。
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続いて酒は『南』の無濾過、さらに『陸奥八仙』のこの店のオリジナルラベル、そして”ワサビなす”を食べながら『橘屋』 、途中からハマグリの天ぷら、醤油で味付けされており、とにかく美味い。天たねは烏賊、タマネギ、アスパラ、キノコ類などまだまだあるが、酒も肴ももう入らずここで終了。一品料理もきんきの煮付けやのどぐろの塩焼きなど食べたいものも数多く有るが、次へのお楽しみ。
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締めは小柱のかき揚げが乗った天茶、ああ満足、東十条まできたかいが十分あり、あら川さんと親しげに色々注文を受けたり、聞かれたり、忙しくともいつもニコニコ、この雰囲気をズーと
大切にして欲しい店である。
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あら川
北区東十条3ー3ー1小田急マンション1階
0339121430