hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

各駅停車

2013-12-30 09:05:49 | 日記

鉄道シリーズその30。前回だったか、東海道本線の各駅停車の話を書いたが、現在最長の各駅停車は北海道・根室本線の滝川発釧路行、始発が9時37分終着が17時38分、時間が8時間1分、距離は308.4kmというもの。308kmを8時間かけてということだから、平均時速は35km/時とかなり遅いが、これは芽室・富良野・帯広などで14~20分も停車するからである。これはかなりのものだと思うが、残念ながら、どんどん長い運転区間の各駅停車は減少している。


夜行電車の代表格で青春18きっぷを使ってよく乗っていた東京発、大垣行の『ムーンライトながら』も2009年で臨時列車に格下げ、同じく新宿発、村上行の『ムーンライトえちご』も2009年に臨時列車に格下げされており、山陰本線に残っていた運行も分割されてしまった。


では時代を遡るとどうなるのか。学生時代によく鉄道に乗っていた1979年で調べるとまだまだ山陰本線に多く残されており、第1位が門司5時30発→福知山23時51分着の824列車で595kmを実質一日(18時間21分)かけて走るもの。第2位が豊岡→門司575km、第3位が浜田→大阪499kmと経路は多少違うが、山陰本線絡みがトップ3であった。
因みにこの当時は愛称のついた夜行の各駅停車もあり、例えば『山陰』は京都⇄出雲市385kmを一部快速運転しながらも寝台車までつないで走っていた。同じく、『ながさき』門司港⇄長崎、『はたやま』天王寺⇄名古屋(紀勢本線経由)、『からまつ』小樽⇄釧路なども健在で、実際に小生は宿代を浮かせるために九州旅行の際に周遊券を使って『ながさき』や夜行急行『日南』『かいもん』を何度も利用した。


さらに遡ると1961年10月には東北本線には上野11時15分発、青森8時14分着の111列車、東海道・山陽本線には東京14時56分発、姫路6時52分着の143列車、熊本発5時15分 、岡山着22時26分228列車、羽越・北陸本線には青森発14時25分、大阪20時12分(翌日)着の512列車などすごいのがいくらでもあった。512列車は30時間近く走るもので、特急日本海と同じコースを各駅停車が走っていたのである。

よく言われる話だが、便利になるだけが本当にいいのかどうかは疑わしくなる。それにしてもこんな列車に完乗してみたいものである。