hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

四谷〜曙橋の坂巡り②

2020-02-27 05:00:00 | 坂道



『東京の坂、日本の坂』その122。新宿通りと並行する道を行くと右に弧を描きながら緩やかな坂道となっていく。四谷はもともと寺院が多いが坂の名前にも寺の名前が多い。この坂も『円通寺坂』、少しいくと左手に今も円通寺はある。






新宿通りに出る直前を左に行くと細い道にぶつかるがこの坂道が『女夫坂』。坂道が一旦下り、その先で上り坂になるものを『夫婦坂』、『薬研坂』などと付けることがあるが、その類である。


新宿通りに出て、右折、次の信号を反対側に渡る。すると緩い、しかしバスも通るような坂道だが、これが『津の守坂』。由来は坂の上に『松平摂津守』の屋敷があったが、気の短い江戸の人が最後の2文字『津守』のみを取り、『つのかみさか』としたもの。




坂の途中を左に曲がり、2本目の階段坂が『仲坂』である。階段を降りると二等辺三角形のような土地が見えてくる。




広い方の道を行くとその先には『津の守弁天』が祀られている。小さな祠の横にはちゃんと池があり、『策(むち)の池』と名付けられている。




荒木町の谷の底に位置する池はかつて馬の鞭を洗ったから名付けられたとも言われている。今は亀がいるのんびりした池である。




その横から細い坂道が綴れ折れのように続き、少し歩くと車力門通りにぶつかる。これを左に曲がると荒木公園、その隣に『金丸稲荷神社』のところで左に曲がる。その横にはとんかつの名店鈴新がある。いかにも花街という路地の塊の町である。




路地を抜けて柳新道通りを歩く。夜はよく来るが昼は雰囲気が違う。外苑東通りを越えてゆるりと降る坂道が『新坂』。荒木町と舟町の間の切通しのような坂道はこの辺りにあった全勝寺の地所を削って新たにできた坂のためついた名前であり、新と付いてもできたのは江戸時代である。




坂を下ると靖国通り、右に折れると都営地下鉄新宿線曙橋駅はすぐのところにある。