12月に入り本格的なラグビーの季節がやってきた。トップリーグは年明けの開催となったが、学生はコロナ禍の影響を受けてリーグ戦Gの東海大と対抗戦Gの日体大の試合が1試合ずつ計2試合が中止となった以外は順調に試合を消化することができた。
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対抗戦グループは12/6に全勝の早稲田と1敗の明治の早明戦で明治が開始から立て続けに3Gを上げ、FWが早稲田を圧倒、昨年の大学選手権決勝の真逆の試合となり、圧勝した。
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早稲田は2Gは上げたが何もSH小西の個人技で他の試合に見せていた展開ラグビーが明治の前に出るディフェンスにより抑えられ、はっきり言って完敗であった。
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しかし、次の帝京のキックオフのボールを繋いで49分にFL山本がモール崩れのトライ、30ー27で勝利した。かっこよく展開するより、密集からサイドをつき、さらにモールを組むラグビーに徹した姿勢は素晴らしい。さすがに王者明治を倒したことだけのことはある。残念なのはコンバージョンが途中から全く決まらなくなった点である。ここは修正が絶対必要である。
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対抗戦グループは昨年度に早稲田が優勝、明治が準優勝したため、本来の3枠に加え、+2枠で5チームが出ることができる。つまり、①明治、②早稲田、③慶応、④帝京、⑤筑波までが大学選手権に進む。組み合わせは慶応が京産大、帝京は同志社、筑波は流経大とあたり、これに勝つと慶応が早稲田、帝京は東海大、筑波は天理、と当たる。明治はベスト8からで日大とあたるだろう。
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なかなか展望は難しいが、準々決勝で慶応は早稲田と当たる可能性が高く、これに何とか勝利して国立の舞台まで行って欲しいと願っている。一方、明治は準決勝であたる可能性の大きい天理大に負けなければ決勝までは進むと思われる。
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どの大学もコロナの影響でチームの仕上がりが遅く、ここ数試合の経験をどこまで生かせるか、これが勝負を決める大きな要素となることは間違いない。