文京区の牛坂に行ったあと、来年の干支の牛に因む牛天神(北野神社)にお参りに行く。
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ところで牛といえば天神様であるが、その由来には色々と説がある。菅原道真が生まれた845年は乙丑(きのとうし)の年であったこと、また、903年に逝去した際、亡骸を『人に引かせず、牛に引かせよ』という遺言通り牛に引かせたところ、途中で牛が動かなくなり、やむなくその近くにあった安楽寺に埋葬したと言われていること、他にも牛とのエピソードがある。
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このため、菅原道真を祀る北野神社には石造の臥牛があり、『撫で牛』として信仰されることが多い。
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この神社も境内に入ると『撫で牛』という四角い石が置かれている。縁起は源頼朝が奥州征伐に行く際に休んでいると夢の中に牛に乗った菅原道真が現れ、夢が叶うというお告げがなされた。その後、勝利した源頼朝がここに祠を作った。さらに牛に似た石を御神体とし、太宰府より御魂を勧請して牛天神となったとされている。
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参道は階段となっていて50段ほどを登り切ると鳥居のところに出て、左に向くと社殿となる。入口右に縁起を書いた説明板、さらに鳥居をくぐると件の『撫で牛』これは四角い自然石とある。左右の狛牛を見た後、本殿で柏手を打ち、お参りする。
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神社のHPにもあるが、葛飾北斎の富嶽三十六景にある『礫川雪の旦』はこの神社のことを描いていると言われ、当時はかなりの高台で、展望台のように富士山も望めたようである。
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