人形町の路地裏にはまだまだ名店がある。人形町通りのケンタッキーとてんやの間にある路地、しかし、食べさせる店が並んでいてこれをしばらく歩く。お好み焼きの老舗『松浪』の手前、左側に『中華料理 紅菜館』の看板。添書きには『玉子練り込み自家製ラーメンをご賞味ください』とある。
間口は狭く、外からは中が見えない。思い切って戸を開け、中に入ると懐かしい町中華の店。席は4人掛けが6つ、意外に広い。
フロア担当のおばさんが水を出してくれる。周りには白い紙に色々なラーメンの名前が書いて貼ってある。メニューを見るとその種類に驚く。ラーメンはもちろん、チャーハンも海老、五目、高菜、プレーンと揃う。餃子もカツ丼もちゃんとある。私はチャーハン(780円)を注文する。
先客は1組、常連のおじさんが3人。賑やかに話しているが注文の品が来ると静かになる。厨房では中華鍋を振る音。すぐにチャーハンは上がる。
フロアの女性はオリンピックを見ていたが、すぐに気づき、運んでくれる。ネギや三つ葉が入った小さなスープも付いてくる。
まずはチャーハンに胡椒を掛けて一口。旨い、というより懐かしい味。色はチャーシューとネギしか入っていないため茶色のチャーハンだが、しっかりと味がついていて食が進んでしまう。パラパラというよりしっとり系、途中から酢を掛けながら頂くが味が変わっていい。
付け合わせとはいえしっかりと主張が強いスープであり、チャーハンを食べながら味あわせてもらった。
麺に自信ありということもあり、次回は是非麺料理も頂いてみたい。ご馳走さまでした。
紅菜館
中央区日本橋人形町2ー7ー11
0336667648
0336667648