hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

谷中周辺の坂道②

2022-06-07 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その156。前回に引き続き谷中周辺の坂道を巡る。三段坂の坂上まで歩き、突き当たりを左に曲がる。すると谷中清水町公園がある。旧町名がまだまだ残っている界隈、因みに清水町の名前は明治時代まであった護国院清水門によるらしい。





広い言問通りに出る。目の前に一乗院という大きな寺が出てくる。寺の前の案内板には『大田錦城の墓』があると書かれていた。江戸時代中期の儒学者らしい。



言問通りが下り坂となっているが、これが『善光寺坂』。坂を降って行くと煉瓦造りの倉があったり、手焼きのお煎餅屋さんがあったりと風情がある。



善光寺坂には一乗寺、香華院、玉林寺、信行寺、天眼寺などお寺もたくさんある。但し、坂の名前に付けられている善光寺は現在は玉林寺があるあたりに建っていたらしいが、1703年の火災で焼失している。



信濃善光寺の宿院であり、焼失後は青山に移り、町名(善光寺門前町)と坂の名前のみが残った。信濃善光寺との関係から信濃坂の別名もある。

坂を下りながら電信柱に紙が貼ってあり、そこには『もも(猫)が4月21日の朝、トラックに轢かれて亡くなりました。(享年10歳)谷中坂町で皆様に愛されて幸せな猫生でした。以下略』と書かれていた。

古い家は減り、雰囲気は変わりつつあるが、地域猫を町内の人が可愛がる下町らしい風景であった。(以下、次回)