hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

こんにゃく閻魔にお参りする。

2022-06-17 05:00:00 | 日記
澤蔵司稲荷を出て左に坂を下る。この坂道が『善光寺坂』、元々は伝通院の塔頭『緑受院』と言ったが、明治17年に信州善光寺の分院となり、善光寺と名前を変えたもので坂の名前は比較的新しい。


坂を下りると通称坂下通りと交差、右に曲がる。目の前に『遠州屋』というもつ焼き屋が見えてくる。銅板貼りの懐かしい建物だが、1928年築らしい。

左側にお寺が出てきて、赤字で『こんにゃくえんま』と書いた石柱が立っている。こんにゃく閻魔の正式名称は浄土宗常光山源覚寺、1624年に定誉随波上人によって創建、本尊は阿弥陀三尊である。江戸時代には4回にわたり火災に見舞われたが、本尊とこんにゃく閻魔像は難を逃れた。

こんにゃく閻魔の由来は宝暦年間(1751〜1764年)1人の老婆が眼病を患い、この閻魔像に日々祈願していたところ、満願の夜に老婆の夢枕に閻魔大王が現れ、『我、日月にも等しい両眼のうち一つをえぐり取って汝に授くべし』と告げた。

その後、老婆の眼は治り、以来この老婆は感謝の印として自分が好きなこんにゃくを断って閻魔大王に備え続けた。それゆえ、こんにゃく閻魔像の右目が濁っている、と言われている。

閻魔像は鎌倉時代慶派の作品と言われ、高さ100.4cmの木製閻魔大王坐像である。今でも眼病治癒にご利益があるとしてお堂にある閻魔像の写真には沢山のこんにゃくが備えてある。本堂自体は小さいが、隣に立つ立派な建物は立体墓のようである。



眼にご利益があると聞き、しっかりと参拝をし、後楽園駅に向かった。