hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

久我山歳時記⑰〜キンモクセイとギンモクセイ

2022-10-27 05:00:00 | 日記
私が通勤路で香りに気がつく花は春はジャスミン、秋はキンモクセイであろう。2014年の秋に書いたブログには駅までの道すがらキンモクセイの木が8本と書いたのだが、新しく立った住宅や老健施設などの外構には常にキンモクセイが植えられたようで倍増している。まだまだ幼木ながら、一人前に黄色い花をみることができる。

これだけ多いのであれば、どの木が最も香るのかを比較してみると花の咲き方は木により早いもの、遅いもの、一度散らしたが2度目に咲くものと色々ある。木自体は5mほどにもなり、その表皮が動物の犀の肌に似ているため、『金木犀』の中に犀という字が入っているのだが、花の咲くときにしか気に留めないため、幹を見た記憶がない。



幼木の花はほんの少ししか咲いていないため、側に寄って香りを嗅がない限り匂わないが、大きな木の場合は近くを通ると風の悪戯か甘い良い香りがする。この香りで秋を感じるのだが、実は『四季咲き』『春秋咲き』もあるので意外な季節に香りを楽しむこともできる。

日本人お得意の三大〇〇の中に3大香木というのがあるが、金木犀のほかは沈丁花(ジンチョウゲ)、梔子(クチナシ)なのだそうだ。ということは秋に香るのは金木犀のみということになる。



キンモクセイの原種とも言われているのが『ギンモクセイ』である。高さは同じ位だが、花が咲く時期は少し遅く、花の色は白色。香りは金木犀ほどは強くない。また、葉はヒイラギのように棘がある。通勤路のキンモクセイのお隣に植えてあるギンモクセイもようやく花を付けたが、花の位置が高すぎて香りが確かめられないのが残念なところ。

(手前がキンモクセイ、向かう側がギンモクセイ)




また、通勤路ではないが、事務所の隣にある公園には大きな金木犀の木があり、今ほぼ満開。木が大きいだけではなく、付く花の数も多い。近くのベンチに座っていると甘い香りに包まれ、気分を落ち着ける場所なのである。