『夏旅2024』⑰終、安曇川の道の駅を出て再び湖西道路を走る。真野ICで降りて琵琶湖大橋方向に走るが、快適な4車線道路で渋滞もない。
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琵琶湖大橋は未だに有料だが、その手前側には『道の駅 びわ湖大橋米プラザ』がある。橋を渡るすぐ手前だが、割にわかりやすい。
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駐車場に車を停めて建物の中に入るが、冷房が効いていて快適、名前の通り大橋のすぐ横にある。バルコニーに出ると橋の橋脚や全貌がよく見える。周りではモーターボートでスキーを履いた人を引っ張ったり、ヨットに乗ったりと真夏の琵琶湖を楽しんでいる姿が見える。道の駅にも船着場も備えていた。
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米が名前に入っているだけあって地元産米の販売やお酒など多くの地元物品が販売されていた。
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道の駅を出て左折するとすぐに橋の取り付け道路に合流する。琵琶湖には『大津市と守山市を結ぶ』琵琶湖大橋と『大津市と草津市を結ぶ』近江大橋があるが、琵琶湖大橋は1400m(上り、下りは1350m)に対し、近江大橋は1190mとわずかに琵琶湖大橋の方が長い。快適な4車線道路であり、橋の横に遮るものがないため、ドライブには快適である。
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橋を渡り、湖岸道路を経由して琵琶湖博物館に行く。道の駅草津と反対側に曲がると長い取付道路を走り、広大な有料駐車場(博物館利用者は無料)に到着。外はドンピカのため、少しでも博物館に近い方に停めようとはするが、どちらがベストなのかはよく分からなかった。
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ほぼ正午、帽子を被り、日陰を探しながら博物館に行くが、途中木に琵琶湖に関するクイズがぶら下げてあり、ついついこれを考えたりするから遅くなる。
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入口まで行き、入場券800円を支払い入る。規模は予想よりかなり大きい。まずはエスカレーターに乗り2階の展示からみる。展示は3つに分かれているが、A展示室は『湖の400万年と私たち』と題して今までの琵琶湖の歴史と棲んでいた生物を学ぶ。驚いたのは琵琶湖が440万年前にできた頃には三重県伊賀市あたりにあり、これが断層活動で何回も動き、湿地を中心とした小さな湖が多くあったが100万年前には南湖の堅田湖とよばれる小さな湖となる。その後山地の隆起などもあり、43万年前に今の琵琶湖に近い形となったらしい。
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また、180万年前にはアケボノゾウがセコイヤの林の中で生きていた、証拠としてたくさんの象の化石が発掘されていた。
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B展示室は『湖の2万年と私たち』というテーマで縄文時代の船や漁の道具、木器など沢山の展示。例えば海老を捕まえるエビタツベなど珍しい道具などもある。
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C展示室は『湖の今と私たち』がテーマで世界の湖と比較した琵琶湖の規模や内湖の移り変わりなど知らないことだらけである。因みに琵琶湖の広さはもちろん日本一、でも世界では168番目と意外に小さい。
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最後に水族展示室、トンネル水槽など淡水の魚や生物がたくさん展示されていて子供たちに大変な人気。ビワコオオナマズは大きかった。
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(オオサンショウウオ)
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その中で最初に訪れた赤目水族館では顔が見れなかったオオサンショウウオに対面、展示がわかりにくいところにあるため、我々だけが盛り上がっていた。
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結構な時間をかけて博物館を右へ左へ行きながら堪能、これだけ真剣に見たのは昨年のウポポイ以来であった。外に出ると琵琶湖の湖岸が美しい。
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車に乗り、イオンに停めてランチ、夕方ののぞみで帰途にはついたが、宮崎県で発生した震度6弱により、名古屋駅を出たところで停電。一時は冷房も止まったが20分後に復帰、無事東京に戻りました。長い旅行記、ご愛読ありがとうございます。(了)