hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

SAKE家 心花〜下丸子グルメ

2024-09-21 05:00:00 | グルメ
ようやく朝夕は涼しさも出てきた。暑さが終わったら一杯やろうといういかにも酒飲みの都合のよい理由づけの上でいつもの飲み会を開催。



場所はいつも幹事一任だが、東急多摩川線下丸子駅から降りて3分ほどの『SAKE家 心花』というお店。失礼だが、下丸子駅も初めて降りた駅、蒲田駅からも東急東横線多摩川駅からも3駅目にある。

初めて降りた駅ということもあり少し調べてみた。下丸子は東京都大田区、しかし上丸子は川崎市中原区にある。元々、『丸子の渡し』がこの付近にあり、丸子は『船を守る守子(もりこ)』に由来するとの説もある。ただ、渡しも昭和9年の丸子橋開通により、その役目を終えた。川を挟んで向かい合う地名が同じという例は珍しくなく、等々力、宇奈根、沼部なども同じ地名が向かい合っている。



下丸子駅を降りると喜楽亭という渋い駅前食堂があり、その横を通り、湾曲した道を1、2分歩くとお店の前に出る。入るとすぐカウンター、奥に4人席が2つのこじんまりしたお店である。

少し都心から離れているが、久しぶりの飲み会のため、定時スタート。

まずは赤星で乾杯、多少は涼しくなったとはいえ、ビールは美味い。小さくよく冷えた金属性のグラスがいい。

突き出しがキャベツやきゅうりのざく切りに自家製麹みそを乗せたもの。この味噌がミソ、美味い。すぐに持ち帰りたいという声が上がる。



まずは刺身の盛り合わせ。ノドグロ、宗田カツオ、アオリイカとウニ、間八、ひらめ、赤貝が皿に乗り、1人ずつに供される。いずれも新鮮で美味いが、ノドグロの炙りは脂の乗りもよく、出色であった。
すぐに一同、日本酒が飲みたくなり、『勝駒』(富山県)をオーダーするも目の前で売り切れ、『磯自慢』(静岡県)を飲む。港に近い焼津の酒は刺身によく合う。

すぐに一合は空き、次いで『鳳凰美田』(栃木県)の冷卸(ひやおろし)、流石に二合にする。温めた鯖の燻製、手羽先の焼き物が出されたが、いずれも脂が適当に乗って酒が進む。



ここでなめろう、今日のお魚は秋刀魚だが、全く生臭くない。一同、かつて訪れた御宿で食べた酢なめろうの話で盛り上がる。酒は『沢屋まつもと』(京都府)、上品な味に感動。



ここから天ぷらシリーズ。皆、好みのものを揚げてもらう。まずは穴子さらに天使の海老、だけきみ(とうもろこし)、さつまいも、蓮根。それぞれに材料は吟味されていて大変美味かった。





酒は『くどき上手』(山形県)、爽やかな辛口。アジの南蛮漬けによく合う。さらに『三千盛』(岐阜県)、こちらも辛口、ラベルには(超辛口、純米大吟、DRY)とありました。





もう一つの名物が蕎麦、失われそうな長野県の在来種を北海道・黒松内で栽培したお蕎麦。締めにするには勿体無い旨さで、最後に切れ端を茹でて塩をつけ、あてに出してもらったのが、さらに美味かった。



何を出すのにも凝っている只者でないお店、再訪必須です。ご夫婦が仲良く真面目に営まれているあまり教えたくない一軒でした。ご馳走さまでした。


SAKE家 心花
大田区下丸子3ー13ー3
0337585656