『東海七福神と旧東海道を巡る』②。品川神社を出て第一京浜を渡ると北馬場参道通りに出る。
新馬場駅の入口を過ぎて商店街を進むが、なかなか渋いお店が軒を連ねている。品川虚空蔵尊道標を左に曲がる。細い道だが、次の養願寺への近道である。
養願寺には布袋尊が祀られている。正安元年(1299年)創建の天台宗のお寺であり、ご本尊は虚空蔵菩薩を安置する。
また、本堂には鎌倉時代の作と言われる善光寺式阿弥陀立像、江戸時代の作である木造不動三尊像は品川区指定文化財に指定されている。
現在、建物の一部は修理中で寺務所で阿弥陀如来・不動明王の御朱印もあったが、ご本尊で頭の良くなる虚空蔵尊の御朱印を頂いた。
旧東海道に出るとすぐ右手に一心寺、ここには寿老人が祀られている。寺は江戸後期、安政年間に井伊直弼が建立したという説と成田山分身の不動明王を本尊として洲崎弁天境内にお堂を作ったのが始まりとする説がある。
境内は大変狭いうえにシーンとだれもいない。やむ無くインターホンを押して御朱印を頂く。お正月は東海七福神で大変混雑したとのことだった。
入口の説明板には『本堂は京都の宮大工伊藤氏によるもので内陣には両大師、中国渡来のニ仏、無指定の飛鳥仏と称する仏像、光雲作観音像、寿老人などが祀られている』とある。この中で飛鳥仏と呼ばれる仏像はぜひ見てみたいとものである。
旧東海道を左に歩くが、やはり場所柄か海苔・茶を扱うお店が多く、海苔は作っている店がある。他には仏具の店や畳屋などをよく見た。
100mほど先に品川宿本陣跡の石碑を発見、裏は聖蹟公園となっている。この辺りの旧東海道は道路や街灯も整備されていて観光するにもちょうどよい。
また、品川交流館本宿お休み処と名付けられたスポットもあり、地図や情報、トイレも借りることができるのもありがたい。(以下、次回)