hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

六本木付近の坂道④

2022-02-17 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その150。スペイン坂を再び登り、右側にある小さな公園を抜けると下り坂がある。この坂道が『道源寺坂』、下っていくと右側にお寺が。



坂の真ん中には大きな木が生えていて当然車は通行できない。お寺はもちろん道源寺、江戸初期に開山した浄土宗の古刹。周りは高層ビルになってもポツンと残されている。



坂上を右に行くと泉ガーデンレジデンスとアークヒルズサウスタワーの間に道があり、それを行くと野村さんという一戸建の家。



突き当たりは泉ガーデンタワー、昔は同じような家が何軒もあったのだろうが、周囲の開発が進み、取り残されたように映る。
道源寺坂とスペイン坂はほぼ同じところを起点・終点としている面白い坂道。



坂の上を右に曲がり歩くと出てくるのが『御組坂(おくみさか)』。この名前は江戸時代、幕府御先手組(戦時は先頭部隊、平時は放火盗賊を取締る)の屋敷が南側にあったため、付けられた。



坂を降りて少しスウェーデン大使館の方に戻り、次の交差点を右に行くと『しいのき坂』となる。この坂道は仙石山テラスや六本木ファーストビルなどと共に2012年に開発された区画の一部である。



しいのき坂を降りると霊友会のピラミッド型の建物が見えてくるが、この辺り一体は現在大規模な区画整理中。『虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業』といって22haにもわたる区画整理のために従前の道も含めて土地の形まで変わりつつある。

そのため、かつての麻布我善坊谷町あたりは影も姿もなく、我善坊寺坂、落合坂、行合坂は既に失われていた。

ただ、麻布小学校の前にある『行合坂』の標識だけはまだ残されていた。坂巡りをするのが遅くなったため、見ることができず、悔やまれてならない。



麻布小学校から飯倉、さらに六本木駅まで歩くが、コロナ禍の影響か、店が随分と変わっており、知らぬ間に色々と変わった事実に驚かされた坂巡りとなった。



それにしても江戸時代から今も坂道があり、古い由来名前がある一方で、昭和・平成の再開発でつけられた坂の名前もある六本木はカオスの街である、



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