夏旅2023②、旧広尾線愛国駅を出て広尾方面に車を走らせる。周囲にはとうもろこし畑やじゃがいも畑などの風景、また、ポプラ並木を見て北海道に来たことを実感する。
帯広市のお隣中札内村の道の駅『なかさつない』に到着。アグリパークを標榜しているだけあって物産販売所にはとうもろこし、ズッキーニ、ピーマンなどの野菜をはじめ果物や植物などたくさんの種類を扱っている。
本来はここの開拓記念館内にある蕎麦屋にてランチの予定だったが、既に廃業。やむなく『畑のキッチンあんてぃ』で豚丼を頂く。ただ、さすが帯広、タレが美味い。
次の目的地は地元有名製菓店『六花亭』の工場に隣接する『六花の森』である。六花亭の包み紙を描いたことで有名な農民画家『坂本直行』氏の絵画展示館と野草の庭園で受付で1000円を支払い入場。
十勝六花とは『かたくり、しらねあおい、おおばなのえんれいそう、えぞりゅうきんか、はまなし(はまなす)、えぞりんどう』を言う。
六花亭の包み紙にはこれらを中心にとりどりの花が描かれているが、建物の1つ『花柄包装紙館』の壁紙は全て原画と包装紙が貼ってある。
また、坂本氏は北大山岳部創生メンバーの1人であり、農業を続けながら日高の山を描き続け、亡くなるまで創作活動をしていた。
この絶筆が置かれた『直行絶品館』や彼の作品を飾っている『柏林』、デッサンが飾られた『デッサン館』、山の絵が並ぶ『直行山岳館』など8つの建物が庭園に点在しており、これらを自由に見て回ることができる。
特に『坂本直行記念館』には彼の描いた日高山脈の絵、成り立ちなどが並んでいる。ここでは六花亭のビスケットとコーヒー(サービス)を頂きながらゆっくりくつろぐことができる。
また、庭園の山野草もコウライナンテンショウ、キキョウ、ツリガネニンジン、ノカンゾウ、エゾアジサイ、ギボウシなど数多くの花が咲き乱れ、自然の川がサラサラと流れる何とも心地よい場所である。
もちろん、出口には六花亭の売店とレストランが併設されていてスイーツを食べ、お土産を購入することができる。私も思わず花のポストカードを購入した。(以下、次回)