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『ぶらり橋めぐり』その111。お茶の水駅の側には神田川に架かる大きな橋が2本ある。神田駅寄りの聖橋は歌詞にも出るほど有名だが架橋されたのはお茶の水橋の方が古く、初代は1889年に架けられた鉄橋であった。1904年には甲武鉄道お茶の水駅の開設、東京市電錦町線の開通などが行われた。しかし、関東大震災で焼失、震災復興事業として1931年に今の橋が架けられた。
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お茶の水駅があるため、『お茶の水』はこの辺りの地名かと思いきや、二代将軍秀忠が近くにあった高林寺の湧水で淹れた茶を気に入ったことから付近を『お茶の水』呼ぶことになっただけである。因みに山手線内の駅で地名によらない駅はお茶の水駅と鶯谷駅しかない。
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駅のお茶の水橋口から向かいに渡った交番の左手に『お茶の水』の由来が書かれた石碑があり、先程の由来に付いて彫られている。
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お茶の水橋を渡り、水道橋方向に歩く。この辺りは江戸時代より谷が深く、橋は水道橋しかなかった。
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坂を降りながら左手を見ると河岸には椿やヒガンザクラ、ハクモクレンなどが植えられていて美しいがかなり下の方に咲いている感じがする。
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しばらく坂を下り、昭和第一高校の向かいあたりに『神田上水懸樋(掛樋)跡』という石碑が出てくる。これは江戸時代神田上水が神田川を跨ぐ地点に設置されていた掛樋のことで当時は今ほど神田川の川幅は広くなかったとはいえ、石碑にある絵図にある通り、レベルの高い土木技術があったことがわかる。
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さらに少し行くと『お茶の水分水路』の石碑がある。お茶の水分水路は江戸川橋分水路、水道橋分水路、高田馬場分水路と同様に大量の水が流れ込んだ際にこれを分け、外堀通りの下に水路を作る。これは川幅が広げられないため、地下に水路を掘る工法で、丁度この石碑の下あたりに呑水口がある。地下に設けられた水路を経て1.3km先の昌平橋で神田川と再び合流する。
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坂をさらに降りると春日通り、その向こう側に水道橋駅がある。私も水道橋を渡るが、側面に当時の錦絵が描かれている。
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神田川に架かる水道橋の中央からお茶の水駅方面を見るが,都会で渓谷美を楽しむことができるスポットであった。
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