『鉄道シリーズ』その236、都営地下鉄大江戸線スタンプラリー⑩。大江戸線の環状線部分を終えて光が丘を目指す。
次の駅が西新宿5丁目駅、東京の地下鉄には『〇〇丁目』という駅が青山一丁目、六本木一丁目、銀座一丁目、新宿三丁目、四谷三丁目、志村三丁目、本郷三丁目とあるが、なぜか一丁目と三丁目ばかりで五丁目は当駅のみである。
スタンプに描かれているのは『熊野神社・十二社』だが、路線が建設された際に使われた仮の名前も十二社駅であった。
熊野神社はこの一帯の鎮守であり、十二社は室町時代にこの神社の創建に関わった鈴木九郎が紀州熊野三山より十二所権現を移し祀ったものと伝えられているため、熊野十二所権現と呼ばれ、明治以降に十二社熊野神社と改称したのである。かつては地名にも『十二社』はあったが、今はバス停に残るのみ。
中野坂上駅では東京メトロ丸の内線に乗り換えることができる。スタンプの意匠は『ハーモニースクエア、宝仙寺』である。
宝仙寺は少し前に関東三十六不動巡りで訪れた第12番札所だが、立派な三重塔があり、明治維新直後には中野町役場も置かれたことのある由緒あるお寺である。
東京メトロのスタンプも少し遠景にはなるが、宝仙寺の三重塔と本堂が描かれている。
東中野駅はJR総武線との乗り換え駅となる。以前はかなり古い駅であったが、ホームを除き、新しくなった。
スタンプのデザインは『神田川遊歩道と東中野氷川神社』である。東中野駅付近は中央線沿いに桜並木が連なっているが、さらに新宿方向に歩くと神田川に行き当たる。
これを左側に行く遊歩道が作られていて、こちらにもソメイヨシノが植えられ、東中野と言えば桜というほど有名である。(以下、次回)