最近、街中で独立系の立喰そばの店を見ることがめっきり減ってしまった。地元人形町でも知っている限りでも4軒の立喰そばが店をたたみ、うち2軒は独立系の店である。
JR赤羽駅東口を出たところに昔ながらの立喰そばの店『百万石』がある。角地二面のお店は入口に食券の券売機、メニューはかなり豊富、『小丼+そば』で500円のサービスランチもある。かけそば300円、たぬきそば380円、かき揚げそば410円、また醤油ラーメンは420円と安い。ただ、なぜか大盛は160円とややバランスに欠くが。
私は立喰そば屋さんの定番メニューかき揚げそばにする。
店の中に入ると椅子が一つもない名実とも立喰、くの字カウンターのみ。カウンター内はベテランのおばさんが2人。1人は油揚げを切ったり、出汁を足したりと準備によねんがなく、もう1人のおばさんが食券通りに麺を温めたり、天ぷらを載せたり。
あまり、この店で料理を作ることはなく、仕入れた蕎麦や天ぷら、市販の油揚げ、冷凍のとろろなどを活用。料理をすると言ってもせいぜいネギを刻むことくらいだろう。
すぐに私の蕎麦も茹でそばを温め、かき揚げとネギを乗せ、熱いツユをかけて1分程度で到着。見た目は普通の立喰そば、麺は暖簾に名前のある村上朝日製麺所製なのだろう。
可もなく不可もない普通の茹で麺。
かき揚げは色がやや薄め、食べるとやや粉っぽいのが玉に瑕、ツユにしっかり浸し、ふやかしてから食べることにする。ツユはやや甘め、塩辛くもなく、それなりに美味い。
お客さんは立地の良さと値段から結構サラリーマンが押し寄せる。椅子もないから回転も早く、昔ながらのやり方なのだろう。500円のサービスランチはお買い得、来店客は『カレー丼+かけそば』が1番人気のようである。
調度などもかなりの時代もの、ただ気になるのはお隣に新規オープンしたうどん屋(うどんダイニングうずまき)の存在なのだろう。
百万石
北区赤羽1ー2ー5