『宿場町を歩く』その27。間々田宿②。小川家住宅を出てしばらく歩くと少し街中に出てくる。しかし、栗橋宿までと違い、旧道ではなく、新しい道を歩くせいか、古民家タイプの家屋があまりない。
左側に『間々田ひも』と書かれた看板を発見。名前を聞いたことがあるので中に入るとやはり組紐を一本ずつ丁寧に仕上げている。
メインは婦人和服の帯留め、絹糸をいくつも撚り上げていくのだが、鉛の入った糸車を丹念に順番に重ねていく。
簡単にできるデザインで1本2時間程度、複雑なものは数日かかるのが普通とのこと。その集中力を絶やさないことが素晴らしい。せっかくなので美しい青のスマホ用ストラップ(1本1980円)を購入することにした。
表通りに出ると先ほどの野木宿同様本陣跡、脇本陣跡が向かい合わせにある。ただ、こちらは今は空き地となっていた。
その先を左に入ると間々田八幡神社、参道が長い。石鳥居を潜るとこちらは一旦階段を降りる。右側には大きな池、そばには源頼朝お手植えの松。ただ、事実ならばこんなに小さいことはないだろう。
左側には立派な相撲場。世田谷八幡宮にも相撲場はあるが、屋根付きのこれだけ立派なものは初めてである。
再び階段を登り、本殿に向かうが、左右には七夕飾り。もうすぐ七夕であったことを思い出す。本殿の前には茅の輪、中にはぐるぐると回っている人もいた。
境内には立派な夫婦杉、2本ともまっすぐ伸びている。相撲場があるからだろうか、力石も並べてある。これを持ち上げるにはかなりの力がないと難しいだろう。
こちらの社務所でご朱印と御宿場印をもらう。他にも相撲の絵が描かれたご朱印もあった。取り敢えずこれで野木宿〜間々田宿を歩き終わることとした。