浅草橋駅を降りて5分ほど歩くと『あさだ』というお蕎麦屋さんに到着する。周辺にはおもちゃ問屋や小売店が多く、店頭を歩くだけでも楽しい。途中、『水新菜館』という中華屋さんがあるが、今日も列ができていた。いつも行こうとするが、なかなか実現しない。
HPにあるあさだの歴史によると中野で穀物商をやっていた浅田甚右衛門がこの地で蕎麦屋を始めて150年となる老舗である。蕎麦はもちろんその前の酒のあても充実している。
到着したのは12時10分前、戸を開けると一階の席は殆ど埋まっていて一番奥の4人席に通される。店の中は中高年のグループが多く、ようやく解禁された酒を楽しんでいる。
メニューを見ると天ぷらが充実していて蕎麦茶を持って来てくれた店の人に『穴子天せいろをお願いします』と頼むと『今は混んでますから天ぷらや鴨は最低20分はかかりますが宜しいでしょうか?』と聞かれる。蕎麦屋で最低20分待つと言われたこともなく、時間もないのでやむなくこの言に従い、『大もり』(1000円)にする。因みにこの店にはざるそば(海苔かけ)はない。
待つこと5分ほど、店の人がいう通りもりそばは早い。向かいの席の女性も、その隣の4人席の2人もまだ注文品は来ていない。蕎麦の量はそれほど多くない。
蕎麦つゆを猪口に注いで薬味とワサビを入れる。まずは一箸、コシがあるしっかりした蕎麦。十割だけあって蕎麦の香りがする。たぶん新蕎麦だろう。
蕎麦つゆはどちらかと言うと辛め。この辺りの蕎麦屋は江戸前を気取っているようで駅前の満留賀ほどではないが。
喉越しよくツルツルと食べてしまう。タイミングを見て蕎麦湯登場。注ぐと白濁はしているものの、ドロドロまでは行かずちょうど良い。ゆったり蕎麦湯は頂くが、次々と客がやってくるのでそれほど長居もできない。
コロナもあるのか、相席はなかった。流石に老舗だけあって美味い蕎麦を頂くことができた。ただ、好きなものを注文できず、何となく満足とはいかなかったが、ご馳走さまでした。次は名物の天ぷらか、とろろ蕎麦でも頂きたいものである。
あさだ
台東区浅草橋2ー29ー11
0338515412
台東区浅草橋2ー29ー11
0338515412