hokutoのきまぐれ散歩

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Le Bon Vivant(再訪)〜吉祥寺グルメ

2020-07-29 05:00:00 | グルメ
気がつくと誕生日になっていた。二十代くらいまでは誕生日もそれなりに楽しかったが、もうこの歳になるとそれこそあと何回あるかなどと考えてしまう。つまらないから飯でも食いにと吉祥寺にある『Le Bon Vivant』老舗フレンチを予約した。

予約の電話でシェフが1人のためコース3種類しかないと言われたが、たまにはコースもいいなと、承諾。さらに『記念日かお誕生日ですか?』と明るく聞かれたが、『まあ、そんなものだけど気にしないで』と伝えた。

店は大正通りから曲がってすぐ、途中に先日閉店した葡萄屋の前を通り、寂しくなる。店は少しレイアウトが変わっていてソーシャルディスタンスをとっている。
コースを決めてアペリティフは珍しくスパーリングワイン。爽やかで喉越しがいい。先客は1組、テーブルセットの様子では後1組は来るみたいだ。



アミューズはフランに甘海老のソースをかけた温かいもの。甘海老の味がしっかり効いている。

冷たい前菜はサラダ仕立て。カンパチと焼きなす、トレビスに生姜を効かせたゴマソースがかかっている。カンパチも新鮮だが、焼きなすの香ばしさとトレビスの苦さがよく合う。

ここでパンが登場。自家製のオリーブ入りのフォッカッチャ、ワインとくるみのパンなどいずれもこれだけでワインのつまみに十分な味である。

温かい前菜は小さな自家製のサルシッチャ、これにマンゴーで作ったチャツネとマッシュドポテト。甘みと塩辛さがうまくマッチしてワインが進みすぎる。

サマートリフを効かせた新潟産のコーンスープ。冷たさに驚き、サマートリフの鼻に抜ける香りに思わず声をあげそうになる。



忘れていたが、ワインはコートデュローヌ、軽いが旨味がある。

魚料理は穴子のベニエ。カリカリに揚げた穴子、煮た大根、和風ソースは青のりが効かせてある。食感のギャップを上手く使った逸品、もちろん旨い。

肉料理は鴨の赤ワインソース、オレンジ添え。定番だが、添えてある玉ねぎとオレンジが鴨に寄り添っている。パンも完食して満腹。

デザートはソルベと桃の盛り合わせだったが、特筆すべきは手前に添えてあるジャスミンティーのソルベ、これは絶品。桃と共に食べると思わず微笑んでしまう。コーヒーを飲みながら余韻を楽しむ。

コースで食べるのは初めてだったが、よく工夫されていて十分満足。いつものオーナーの軽妙なメニュー説明がなかったのが心残りではあったが。また、伺いたいお店である。ご馳走さまでした。

Le Bon Vivant(ル・ボン・ビボン)
武蔵野市吉祥寺本町2ー14ー5
0422212936


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