hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

立食蕎麦屋のカレーを頂く〜東日本橋・みまつ

2022-10-21 05:00:00 | グルメ
事務所から歩くこと10分、途中の立ち食い蕎麦の名店『ありがせいろう』には目もくれず、東日本橋駅近くの立ち食い蕎麦『みまつ』にお邪魔する。

なにしろ彼岸が近くなり、気温も下がったこともあり、多少の遠出は苦にならなくなったからである。このお店は南千住にある(有)三松屋製麺所直営でほかにも新橋、三河島、新橋などにも店がある小規模チェーン店。

看板には『きそば、うどん、ラーメン、カレーライス』とある。普段ならば蕎麦を頂くのだが、今回はカレーにしてみる。ただ、貼ってある写真を見るとあまり具がないようであるため、『メンチカツカレー』(650円)をお願いした。

本当に昔ながらの立ち食い蕎麦屋でカウンターでおじさんに注文を言うとすぐに調理、とは言っても茹で麺を温め、具を乗せてツユを掛けて作る。私のカレーライスはジャーからご飯を盛り、炊飯器に入ったルーを掛け、メンチカツと福神漬を乗せて出来上がり。それにしても炊飯器にルーが入っているとは。カレーは蕎麦より手間はかからない。

お金と引き換えにお盆にカレーとお冷やを乗せてカウンターへ。この店は本当に席はない。立ち食いはどうしても早食いになりやすいが、カレールーが熱々ではないため、かどんどん食べられる。味は所謂日本風カレー、小麦粉によりトロッとしたルー、揚げたてメンチカツは熱い。



懐かしい容器に入った中濃ソースを掛けて食べ進める。ここまで懐かしいカレーも少ない。

他のお客さんはゲソ天そばや冷やしたぬき食べていたが、いずれも驚くほど早食いであった。やはり立ち食い蕎麦は立って食べるものなのである。気がつくと私以外のお客さんは帰ったあと。

最後におじさんに店内の写メを撮ることのお許しを頂き、撮影した。ご馳走さまでした。
みまつ
中央区東日本橋3ー5ー9

べったら市に行ってきました

2022-10-20 05:00:00 | 日記
10月19日、20日はべったら市が行われている。主役の『べったら漬』は大根を麹漬けした甘い漬物で東京の伝統的な漬物である。皮を剥いた『皮なし』とそのまま漬けた『皮あり』、さらに滅多にお目にかかれない『葉っぱ』もある。

『べったら』の由来は諸説あるが、江戸時代にこの漬物を若者が振り回して表面の麹が着物にべったり付けてからかった→『べったら漬』となった説が通説である。



お祭りは地下鉄日比谷線近くの寳田恵比寿神社及び椙森神社と周辺道路で開催中。



恵比寿講(商家で恵比寿神を祀り、親戚など親しい人を集めて祝う行事)にお供えをする行事があり、その際にこの商人相手に大黒様や神棚、打出の小槌など様々なものを売る習慣があった。その中でもべったら漬がよく売れたので市の名前となったものである。


売っているものはべったら漬だけでなく、いわゆる露店では綿菓子やたこ焼き、唐揚げなどが売られ、さらに近くにある人形町の老舗も軒並み出店している。例えば魚の味噌漬で有名な魚久や老舗洋食店の小春軒、すき焼きの今半、カステラの文明堂などで、こちらを目当てに来る人々でごった返す。



昼間から駐車場で飲む面々もいるが、夜となると大変な人通りとなる。3年ぶりの開催となった今年は大変多くの露店が出ていて珍しい店も数々。



懐かしい『あんず飴』、『博多はしまき』は焼きそばを薄いお好み焼きで巻いたもの、『手相診断』には女性の列、韓国風焼きそばやチキンステーキ、串焼きの牛タン等々。



1番並んでいたのは魚久、切り落としやゲソの味噌漬けなどが人気で列は椙森神社の周囲に沿って続いていたが、後ろが見えないほど並んでいた。



私は持ち帰ることも考えて真空パックされたべったら漬(皮無し)、8足1000円の紳士物靴下を購入した。人出は数年前よりやや少なめだが、夜にはさらなる人出となるであろう。



この時期にも関わらず、べったら漬の試食はできます。1本1200円〜1800円ほど、駅から近いので是非足を運んでください。






CSファイナルステージ最終戦の反省〜阪神ファンの戯言

2022-10-19 05:00:00 | 阪神タイガース
今シーズンの阪神タイガースのブログももう書かずに終えようと思っていた。しかし、あまりに不甲斐ない幕切のため、思わずまたグダグダと書いてしまった。

CS 1stステージは青柳、伊藤、才木の3人の投手が先発、青柳も伊藤も文句がない投球。伊藤はワンチャンスを捉えられ、1対0で負けたが、今年のタイガースらしい試合だった。3戦目は才木が本来の調子は出せなかったが、3回からの継投は浜地、岩貞、西純矢とよく繋ぎ、その間に逆転、湯浅はかなりしんどかったが、最後は藤田をダブルプレーで切り、勝利を掴んだ。

ただ、CSのファイナルステージはすぐに翌々日から始まる。当然だが、1stステージに先発した投手は中4日でも3戦目からしか投げられない。さらに1勝のアドバンテージがあるため、初戦を取らないとかなり可能性は低くなる。

1戦目はヤクルトには分のいい西勇輝を先発させたが、どう見ても気力というか、闘争心の感じられない投球で立ち上がりに2アウトは取ったが、山田、村上に四球。慌てた投球でオスナに3ラン。2回も2死3塁までしたが、山崎にタイムリー、3回はサンタナにHRと全く主導権が取れないまま大差負け。

2戦目も佐藤のHRで先制点は取ったが直ぐに3回に村上にHRを打たれて逆転。4回は長岡にHR、5回はオスナに2ラン、この時点で5対1。一方で1、2、3回でダブルプレー3つは頂けないし、こうなって勝てるほど阪神は強くない。終わってみれば接戦のようだが、全くの負け試合である。

そして、3戦目。阪神はエース青柳が中4日、ヤクルトは高橋。いつも捻られている高橋ではなく、4回は陽川の犠牲フライ、5回は大山の2点タイムリーで3対0とリードする。迎えた7回、2アウト1塁から代打青木に出した死球が痛かった。しかし、100球を超えている青柳は続投、続く塩見にも四球、2死満塁となってしまうが、まだ変えない。ここで山崎の内野ゴロの処理をマルテが誤る。1点取られてようやく投手交代、浜地に変えるが、勢いはヤクルト、宮本にも四球で村上、ボテボテの当たりを浜地が1塁に悪送球。万事休すとはこのことを言う。つまり阪神の悪いところを全て出したファイナルステージとなってしまった。

後講釈は誰にもできると言われるかもしれないが、6回を終わって阪神が3対0で勝っていて後3回。エースは100球近い、ならば回の頭から守備強化、すなわちセットアッパーの投入と守備固めに行くのがセオリー。負けたら、また、引き分けたら終わりなのだから。守備の交代要員もまだ糸原、熊谷が残っていたのである。

この采配を見て阪神の守備が悪いと言う評論家が多いが、足を怪我していて充分な守備ができないマルテならば外野から大山を持ってきて江越を守備固めにすればいい。とにかく2点を死守する場面であり、次の回の阪神の攻撃がマルテから始まることは重要視すべきではない。

もちろん、この試合を拾い、次の試合を伊藤で勝ってもその先が続かないことは容易に想像できるが、勝てる試合を落としたことが実に残念である。口うるさい岡田監督ならばこの二の舞にならないことを私は信じたい。

広味坊(再訪)〜日本橋グルメ

2022-10-18 05:00:00 | 日記
三越新館の地下に老舗を中心としたこじんまりした食堂が4軒(韓美膳は撤退済)が入ったスペースがある。一軒がせいぜい20席、さらにコロナ禍で席を離しているため少ない店もある。

久しぶりに『広味坊』の四川風麻辣麺を食べようと11時半に雨の中行くが既に待合の椅子には二組三人が待っている。雨のためデパートから出ずに中で食べる人がいるのかもしれない。まあ、やむなしと名前を書いて待つことにした。

待つ間にメニューを見ると『麻辣麺』(1450円)以外に『海老ワンタン麺』『海鮮五目麺』『海鮮五目焼きそば』『塩味海鮮五目焼きそば』とサイドメニューの『高菜チャーハン』(150円)なある。オーダーは当初の計画に高菜チャーハンを加えることにした。

それほど待たされず席に着くと数分で麻辣麺登場。麺の上にはチャーシューとメンマ、細かく刻んだニラ、ネギがかかり、さらにラー油と花山椒の粉がたっぷりとかかっている。とはいえ三越の地下、辛味もまあしれたものである。

まずはスープを一口。酢、香辛料、ラー油、ニラが見えるが、驚くのは辣さではなく熱さ、さらに酢が大変よく効いていてしかも甘くない味付け。もちろん辛味も山椒と唐辛子が複合してえもいわれぬ美味さを構成する。

麺は中細のストレート麺、喉越しがいい。丼は直径は大きくないが、深さがあり、量もしっかりある。

高菜チャーハンは卵、高菜、ネギなどが入っていてしっかりとした味付け。作りたてなのか熱く、こちらもいける。

麺を食べ進めるうちにチャーシューを頂くがバラ肉でボリュームがある。また、底にはひき肉が沈んでいてついついスープを飲み過ぎてしまう。
多少値は張るが、この美味さがあれば当然だろう。やはり列をなす店には理由がある。私がもちろん列に並ぶのは例外であるが。ご馳走さまでした。
広味坊日本橋三越店
日本橋三越本店新館地下一階
0332720053

しっぽの先の方を歩く〜キャットストリート

2022-10-17 05:00:00 | 日記
旧渋谷川遊歩道路、通称キャットストリートを歩く。とは言っても宮下公園向かいの明治通り沿いのところから表参道までは以前に歩いたことがあるため、今回はネコのしっぽの先の部分を歩く。



表参道(都道413号)とキャットストリートの交差するあたりには『参道橋』が架けられていた。今もその親柱は歩道の中にしっかり残っている。



ちょうど歩道橋があるのでこれを渡り、数多く通る車を横切って暗渠の上に作られた道を歩く。



先程通ってきた渋谷寄りの部分とは違い、店はあるが人が少なく、目新しい店でも閉店しているものが多い。ネコのしっぽのように右へ左へと曲がりながら進む。



なかなか立派な木造の建物やベランダ部分真っ赤に塗った二階建て、洋館や近代的なデザイナーズマンションなど種類は多い。TEADか BAKER、さらにJANK YARDなど古着を扱う店も多い。

ファミリーマートが見えてくるが、このT 字路で竹下通りと交叉。この辺りも両側に店舗用のビルは立ち並ぶが、閉店してしまったのか、空室になっているビルが増えてくる。



次第に一般住宅が増えてくるが、いずれも敷地が広くて立派な家ばかり。道路は暗渠の上にあるため、重量制限14tの規制がある。



派手な店が出てきて人が多く並んでいたが、この店はパン屋のようだ。蔦の絡んだ洋館はカフェ、もう一つの木造3階建は何を商っているのかは分からない。



マンションのような一戸建てが増えてきて外苑西通りにぶつかる。左を見ると新国立競技場が近くに見える。これを右に曲がり、坂を登っていく。



神宮前3丁目交差点を右折、するとハチ公バスの『はあとぴあ原宿』バス停を発見。大したことはないのだが、気温と湿度が高く、くたびれたので時刻表を見るとあと3分で到着。思わずこれに乗り楽をすることにする。



到着したのが『神宮前小学校』バス停。なんとスタートした参道橋跡であった。






豚壱(楢葉町)を東京日本橋のミデッテで食す

2022-10-16 05:00:00 | グルメ
季節は何となく変わっていくものと思っていたが、やはり変わり目はある。例えば夏→秋の場合は太平洋高気圧の勢力が弱くなり、北の冷たい空気を持つ高気圧が張り出してくる。この二つの高気圧は性格が異なり、間に気圧の谷ができ、前線が発達する。そのため、雨が降ると急に気温が下がるのである。

まさに今日がその変わり目の1日のようで最高気温が午前6時とのこと。午後からは雨も降り出したが、少し歩いて福島県のアンテナショップ『ミデッテ』まで足を運ぶ。奥のイートスポットは日替わり・週替わりで本日から3日は『豚壱』さんの焼きそばらしい。

豚壱さんは東海第一原発近くの楢葉町のお店。名物は豚丼と焼きそば、ただ、今回は焼きそばのみである。券売機に変わっていてそこで普通盛(800円)の食券を買う。




カウンターに出すと半券が渡され、この番号で呼ばれて取りに行く。

私と私の後の大盛(1000円)の2人分を作り始める。やはりソースが焼ける良い匂いが立つと完成となる。

カウンターで焼きそばを受け取り、紅生姜や七味などのトッピングを掛けて席に戻る。席に戻るとモニターに今般再運転を始めたJR只見線。

出来上がった焼きそばはやや太めのストレート麺でソースがさっぱり系。それほど甘味も辛味も強くない。

中に入れてあるのはもやしと豚肉、キャベツなどの葉物は一切入っていない。あつあつを頬張り、紅生姜がアクセント、ワカメの味噌汁も飲みながら平らげていく。結構量もあり、私などは十分満足できた。ご馳走さまでした。



福島県アンテナショップ
中央区日本橋室町4ー3ー16
0362623978

東京メトロ全駅スタンプリレー〜半蔵門線③

2022-10-15 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その170。今回も東京メトロ全駅スタンプリレー、半蔵門線も3回目。今回で半蔵門線完集を目指す。九段下駅のお隣は半蔵門駅、改札口は渋谷駅に向かい前方と後方にあるが、国立劇場寄りの出口外という情報を得て改札口を出るとすぐ前にポスター発見。



バーコードを読んで後ろを振り返ると歌舞伎の一場面だろう見事なタイル製の絵があった。


次の永田町駅は3線乗入れ(有楽町線、南北線、半蔵門線)に加え、丸の内線赤坂見附駅にも通路で連絡しているため、難航が予想される。調べると『駅事務室前、改札内』『紀尾井町出口、改札内』の2ヶ所にポスターがある。



悩んだが、紀尾井町出口の方が近いのではと歩き始める。まず進行方向後側のエスカレーターを上がり、南北線の方に向かう。しかし、南北線のホームまで行くとホームの一番端に紀尾井町出口があることが分かる。もうやむなしとホームを前から後ろまで歩き、さらに階段を上がるとようやくポスターを発見。これもかなり遠かった。

青山一丁目駅は半蔵門線のホームを上がると銀座線という構造だが、銀杏並木に向かう階段横にポスターを発見、すぐにゲットできた。


表参道駅は青山通り改札口を出るとすぐ前にポスターを発見、すぐにスキャンする。皆、このように近いところに貼って欲しいと思う。


終点渋谷駅は半蔵門線は東急の駅を使っていることもあり、銀座線渋谷駅ホーム後側にあることをあらかじめ調べておいた。
銀座線に乗って後側に降り、精算機あたりを探すとここにポスター、ようやく半蔵門線は完全にゲットすることができた。


すると全駅スタンプ押印の特典として達成賞の壁紙を獲得することができた。駅数14の短い線であっても全て行くのは大変である。さて次はどの路線にしよう。





フルール〜水天宮前ランチグルメ

2022-10-14 05:00:00 | グルメ
突然ですが、『とんかつ』と『カツレツ』の違いについて考えたことがありますか?『カツレツ』は明治時代に伝来したフランス料理の『côtelette(コートレット)』に由来する。元々の料理は仔牛肉のスライスに細かいパン粉をつけてフライパンで炒め焼きする料理法。日本では肉を豚肉に変えて揚げ焼きするのがカツレツ、大量の油で天ぷらよろしく揚げたものがトンカツである。そのため、使うパン粉もカツレツは細かいもの、トンカツは粗く揚げると食感が良くなる。

水天宮前駅から歩いてすぐの洋食店『フルール』にお邪魔した。店はかなりクラシカル、下町の洋食屋さんである。店に入ると先客は女性1人、奥の席に案内される。



ランチメニューはAハンバーグステーキベーコン乗せ、B若鶏の生姜焼き、Cポークカツである。私はもちろん『ポークカツ』(1000円)をお願いした。

注文してすぐにミニサラダとカップスープが出てくる。まずはミニサラダ、コールスローにトマトが付いている。千切りキャベツは心地よい酸っぱさのフレンチドレッシングで味付け。さっぱりと頂く。

スープはワカメとしめじのスープ、黒胡椒をかけて頂く。少し濃いめながら、美味しいスープである。



少し待つとポークカツの登場。皿に乗せたライスも付いてくる。一枚の切っていないカツを食べるのも久しぶり。たっぷりとブラウンソースがかかっている。一切れ頂くがトンカツではなく、ポークカツである。パン粉は細かいし、揚げ焼きしてあり、しっとりとしている。ウスターソースではなく、昔食べたソースの味。甘くはなく、フルーティーなドミグラスソースなのである。懐かしい上に美味い。

写メでは見えないが、カツの下に隠れていた付け合わせも、細かく賽の目に切ったにんじんのグラッセとコーンバター、玉ねぎのソースで炒めたパスタ、いずれも手間がかかっている。

時代が経過した店は大きなは大きな時計が吊るしてあるが、動いていない。かかっている有線放送はオールディーズ、ロックもプレスリーや映画音楽ではミュージカル映画南太平洋のバリハイ、中々いい雰囲気である。

お客さんが3人続けて入ってきたが、いずれもポークカツを注文。目立たぬ店だが、美味い洋食店、特にこのソースの味は最高であった。ご馳走さまでした。



フルール
中央区日本橋蛎殻町1ー26ー7
0336669190

酒斎 伊とう(再訪)〜築地グルメ

2022-10-13 05:00:00 | グルメ
す少しコロナの新規発生数も落ち着いたこともあり、久しぶりに割烹で一杯ということになった。今回は出身銀行の先輩2人にお祝いということでご馳走になったのである。

場所は築地にある『酒斎伊とう』、分かりにくい路地にある古民家のような店である。店に入ると古い箪笥などもあり、ぐっと落ち着く。焼き台にいる大将が笑顔で迎えてくれる。



まずは生ビールで乾杯、涼しくなったとはいえ、喉を潤すにはちょうどいい。まずは美味いものが少しずつのった一皿。毎回季節ものがのってくるが、今回は背の高い猪口に入ったのが『蕪の摺流し』、右回りに『魚の南蛮漬』『鞍掛豆』『落花生の塩茹で』『姫サザエ』『さつま芋のレモン煮』『芯取り菜のおひたし』。真ん中の赤紫なのは『菊の酢の物』『銀杏の塩焼き』と秋を感じさせるものが多い。



ビールも飲み終わり、日本酒にするが、やはりこの店は燗酒がいい。口開けは『群馬泉』(群馬県太田市)、山廃純米はややぬるめにつけてある。とにかく飲みやすい酒である。

汁物はハタと舞茸、錦糸かぼちゃの吸い物。脂の乗ったハタと香り高い舞茸のいい組み合わせである。



ここで『奥播磨』(兵庫県姫路市)をお願いする。山廃純米と山田錦純米吟醸があったが、燗酒ということでずっしりした山廃純米とした。あては炙り〆さば、上には茗荷やかいわれ。力感のある鯖に奥播磨がピッタリ。いい組み合わせとなった。燗酒の温度も先程よりは少し高めとちゃんと調節してある。

焼き魚はツムブリの西京焼き。ツムブリは鰤に似た魚で横に2本線が入っていてややスマートなのが特徴。刺身や焼き魚に適していると後でネットでしる。
この西京焼きも身は柔らかく、脂も適度に乗り、トロッとしている。また、荒おろしの大根を添えて食べるとまた新しい美味さがある。

里芋は素揚げをして湯葉とともに銀餡がかかっている。もちろん里芋も旨いが、このとろけた湯葉が秀逸。添えてある山葵の香りもいい。



酒は『神亀』(埼玉県)、他の酒に比べるとかなりアッサリ感がある。箸休めの蕪の酢の物がいい仕事をしている。



〆はヒラメの炊き込みご飯と赤だし、思わずおかわりをする人もいるほど。釜で炊いた飯はやはり美味い。お酒も最後にと『大七』(福島県)、生酛づくり。皆で1合を分けてコースは終了。

大将がおき火で皮を焼いた最中を最後に。食べると餡と共にキウイが入っていて驚かされる。やはり最後の甘いものは嬉しい。
秋の夜長に一献。全体にはアッサリとしたコースだが、魚の旨味、野菜の甘さなど素材を巧く生かしてあり、燗酒も含めて十分満足させてもらいました。ご馳走さまでした。

酒斎 伊とう
中央区築地2ー2ー11
0362284979