hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『驚いたこと』3題

2022-11-20 05:00:00 | 日記
忙中閑あり。世界がひっくり返るほど驚くことを『驚天動地』というが、これが続いて起きると色々なことが気になり始めてしまう。最近私の周りで起きた驚いた話を3つ記して見ることとする。あまりくだらないのでそれこそ驚かないでいただきたい。

1つ目、先週の土曜日夕方、のんびりと寛いでいる時に起きたことである。暗くなってしまったきたので部屋のシーリングライトを点灯した。普通ならば白っぽく光、部屋が一気に明るくなるのになんとなく暖色系の光を放つような気がした。そこでリモコンを使い色の切り替えをしようとしたが、リモコンが効かない。スイッチを入れ直しても改善しないどころか、3回目にスイッチを入れ直すと急にライトがディスコのように点滅を始める。止まる様子もないのでまたスイッチを入れ直すと今度は豆球のみが点灯、またスイッチを入れても豆球しか付かない。すると今度は豆球が点滅を始めた。やむなくスイッチを切り、シーリングライトを消す。取り外そうとそばによると焦げ臭い。


さらに説明書を改めて見ると『保証期間は3年』とある。ネットで調べたらLEDシーリングライトの寿命は8〜10年、そうか寿命があるのだ。

因みにこのライトを買ったのは2013年7月、丁度8年前である。やむなく新しいのを求めたが、壊れないと思ったものが壊れるのと驚く。

2つ目、これは勘違いの話である。社内の人と話をしていた際に運転免許証の書き換えの話になった。引っ越したので通知が来なかったため、危うく失効する寸前まで行ったというのがその内容。併せて古い免許証は期限が和暦表示のため、ピンとこないこと原因と言われて自分のことがハッと気になった。

(今の免許証)

私は7月生まれのため、免許証の期限は8月である。実は昭和から平成になる際に免許証の書き換えを忘れて慌てて検査場で学科を受けた痛い経験があるのだ。改めて免許証を見ると『平成35年』がその期限なのである。
ここで平成35年が西暦では何年とすぐ出てこないため、嫌な予感がした。しかしすぐに調べて2023年、まだ、来年だったが、冷や汗を掻いたのはいうまでもない。

3つ目、これは3ヶ月ほど前のこと。日本橋の裏道を歩いていた時に急に土踏まず(足の裏の中央部分)に鋭い痛みを感じ、崩れるようにしゃがみ込んだ。しかし、痛みは収まらない。痛い部分を見てみると何と半分に折れた爪楊枝が靴に刺さり、その先が足の裏に刺さったのである。
慌てて靴を脱ぎ、爪楊枝を抜いたのだが、驚いたことに靴には釘を打った様に爪楊枝が刺さっていてようやくこれを引き抜いた。

靴下を脱いで刺さったところを確認すると血は出ていないが、黒い点の様になっている。夕方にたまたま主治医の診察に行った際にこの話をすると『足に釘や画鋲を刺した話は聞いたことがあるが。折れた爪楊枝が刺さるとは。』と言って消毒と化膿止めの軟膏をもらったが、特に何も起こらなかった。確率的に靴底に爪楊枝が刺さるなど滅多にない災難だろうが、起きることはある。




以上、驚いた話3話、バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。

sobaarそば屋ann〜小伝馬町ランチグルメ

2022-11-19 05:00:00 | グルメ
大伝馬町を歩いているとオフィスビルの1階に新しくオープンした立食いそばの店を発見した。名前が『sobaar そば屋ann』というお見せ。全体に黒でまとめられたシックな作りで期待大。ネットによると埼玉県深谷市の滝澤酒造が経営しているらしい。

お店の場所は東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から歩いて3分ほど、大伝馬町郵便局を目指せばそのお隣。まだ開店から日が浅く、入口には胡蝶蘭が置いてある。

店は真ん中に大きなカウンター、窓側にも5つほど立つ場所はあるが、席は一つもなくわ全て立食いである。
店は中に入ると左右に広く、目の前のカウンターの右手から丸亀うどん方式で蕎麦や天ぷらなどを取り、最後にお会計する方式。まずはそば、かけかもりを選択する。

大盛は200円増し、途中には天ぷらもあるが、最初からカレー蕎麦やきつねそばにすることもできる。また、天ぷらは海老、イカ、鶏天、舞茸、かぼちゃ、ちくわ、かき揚げがある。私はかけそばにかき揚げを取り、600円を支払う。

奥のカウンターには盛りそば用の蕎麦猪口とツユ、緑ネギ、七味、ラー油などの薬味も揃っていてかけ放題となっている。 

別盛りのかき揚げをそばに乗せ、七味を振って食べ始める。茹で蕎麦か生そばかはわからないが、黒っぽく細めの麺にはコシがない。箸が下手なこともあるが、ブツブツと切れてしまう。



かき揚げは揚げたてということもあり、香ばしくこれが100円とは思えない美味さである。季節のかき揚げとあったが、ニンジン、タマネギの他に刻んだ紅生姜が入っていたのも嬉しい。ツユは市販の麺つゆを湯で割ったようで出汁の香りが感じられない。他の立食いそばの茹で麺の方が遥かに美味い気がした。

もしかすると冷たいそば(もりそば)であれば違うかも知れないが。ただ、平板な上にやや濃すぎるツユは手直しが必要な気がする。小伝馬町は『ありがせいろう』『そば処おか田』『田そば』『かめや』と立食いそば激戦区だけに奮起を期待したい。ご馳走さまでした。



sobaar そばann
中央区大伝馬町12ー20
0366619335


東京メトロ全駅ラリー〜日比谷線③

2022-11-18 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その176。東京メトロ全駅スタンプラリー⑥〜日比谷線③。

日比谷線は人形町〜北千住を制覇したが、残りの茅場町〜中目黒を中目黒駅から集める。しかし、中目黒駅は東急線の駅のため、スタンプは一つ手前の恵比寿駅にある。恵比寿は仕事でも良く使う駅だが、メトロは日比谷線のみ。入口は2つあるが、メインのJR線との接続側の改札口を出て左に行ったところに中目黒・恵比寿のポスターを発見。

中目黒の意匠は東京音楽大学中目黒代官山キャンパス、恵比寿はヱビスビール記念館が描かれている。



広尾駅も小さな駅。前と後ろに出口があるが、銀座方面に向かって前側の改札口出たところにポスターはある。スタンプには有栖川記念公園が描かれている。



六本木駅は改札口を出ると目の前に売店、その左奥に事務室があるのだが、これが分かりにくい。ポスターはその前でようやく発見。それにしても改札口で駅事務室は何処ですかと聞くの何しに行くのと聞き返され、極めて不愉快である。ポスターの掲示が駅事務室横と書いてあるから聞くのだが。



スタンプには何故か六本木交差点が描かれている。他にも色々あるはずなのだが。
次は神谷町駅、よく使うから迷うことなし。

ポスター掲示は東京タワー側の改札口外とあり、すぐに分かった。もちろんデザインも東京タワーであった。

予想通り探すのに苦労したのが新設された『虎ノ門ヒルズ』駅である。何回か行ったことはあるが、A線とB線の渡り階段もない暫定開業駅である。

駅の案内図を見るとこれは反対側と気づくが、入口が2つあるため、いずれかを聞こうにも駅員不在。やむなく大通りを渡り、工事中の道を右に行くと入口。



するとポスターは入った右側に貼ってあった。ビルと同時並行的に駅も作っているのでやむを得ないが、駅の入口が度々変わり、反対側に行くのも分かりにくいこのサービスの悪さには手を焼く。

スタンプはもちろん虎ノ門ヒルズである。(以下、次回)

SUN ROSE〜古河市ランチグルメ

2022-11-17 05:00:00 | グルメ
古河にある古民家レストランを訪ねる。名前は『SUN ROSE』、実はNHKEテレの『ハルさんの休日』という番組で紹介されて思わず行きたくなったお店。



番組の内容は古民家系カフェブロガーのハル(渡部豪太さん)が古民家カフェを求めて日本全国を巡る設定。ドラマとドキュメントの中間のような番組でこの店ができた経緯など素敵なエピソードの紹介があり、実際に関係者も出てくるところが面白い。昭和8年築の元下駄屋さんの建物を使ったカフェである。



肴町の坂長でレンタサイクルを借り、日光街道を右に曲がるとすぐに到着。街道沿いにはあるが、前面に駐車場、さらに木が茂る奥に店舗がある。観光客が訪れるのか、レストランのご利用の方以外は店の撮影はご遠慮ください、と書かれていた。


店内に入ると祠などもあり、その奥に玄関。戸を開けると薄暗く、目が慣れてよく見るとゆったりとした席配置になっているため、思ったより。席数は少ない。店の人が出てきて、只今満席のため、紙に名前を書いてお待ちくださいというので待つ。まだ11時20分というのに大人気である。



すると5分も待たないうちに店の人が再び呼びにきてくれ、狭いですがいいですかと聞かれた。別にいいというと店の突き当たりにある2人席に案内されたが、狭くもない。
メニューを見るが、周りの人はすべて女性、それも中年以上で最低2人、小声ではあるが皆よく喋っている。
ランチメニューはデミハンバーグ、野菜カレードリア、茄子とミートソースのペンネグラタン、ネギとキノコのクリームスパからの選択。やはりデミハンバーグ、デザートのないAセット(1450円)にする。

ドリンクは普通のコーヒーをお願いしようとすると店の人がエスプレッソタイプも普通のカップで飲みやすいですよと強く勧めてきて、圧に負けてその通りにする。


周りのマダムたちはメインを食べている段階、11時の開店と同時に来たのだろうか。私のところにはまずスープ(ミネストローネ)、サラダ(ミニサラダ)が到着。



ミネストローネには大きめにカットしたトマトや他の野菜が煮込まれていて美味い。サラダはレタスの上にパプリカの薄切り、フレンチドレッシングがかかったものである。



ついついテレビ番組の様に中を見て歩きたくなるが、満席の上に皿が行き交い、さらに暗いとあって天井を見るのが精一杯である。



少し経つとマダムたちは少しずつ帰り始め、急に寂しくなる。メイン料理が登場、熱々の鉄板の上にハンバーグ、ドミソースは別皿で付いてくる。付け合わせはコーンとモヤシ。まずはハンバーグの焼き目に沿って横にナイフを入れ、次に縦に何回かナイフを入れる。一切れにソースを添えられたスプーンで掛け、ひと口。想像より濃厚なソースは野菜や肉のスープが入った本格派。焼き立ての肉肉しいハンバーグによく合っている。

ついでフォークでライスを一口、至福の味。この作業を繰り返す。鉄板焼きのハンバーグが久しぶりだったが、肉汁がたっぷりで旨味が強い。もう混み合ってもおらず、ゆったり時間を掛けて頂く。1人で優雅にランチを食べるのも宿場町巡り上初めてである。

食べ終わるとすぐに店の人が片付けてくれ、ご自慢のエスプレッソコーヒーが登場。クリームを入れて頂くが、なるほどマイルド。苦味も強すぎず、実に美味いコーヒーであった。ご馳走さまでした。



(セラミックのコースター)

SUN ROSE
茨城県古河市中央町3ー2ー5
0280220238

宿場町を歩く〜古河宿①

2022-11-16 05:00:00 | 宿場町
『宿場町を歩く』その18。古河宿①。中田宿・野木宿と共に古河藩が管理した古河3宿の一つであり古河城を中心とした宿場町。

古河藩は徳川家康が重要視しており、松平信康(家康嫡男)の娘婿にあたる小笠原秀政を入部させた。その後、度々にわたり城主は変わったが、徳川家と姻戚または関係の深い者を当てている。将軍が東照宮に参る際には宿城として機能、日光街道における主要な宿場町である。

古河駅の構内に観光案内所があるのでまず立ち寄る。ややお年を召したおばさまが2人、丁寧にご対応いただき、ガイドマップと古河公方公園のパンフレットを貰う。




取り敢えず駅前の道をまっすぐ歩くが、その途上にも昔ながらの大衆食堂や靴屋などの懐かしい店が並んでいる。(残念ながら営業はしていなかったが)

日光街道の角には立派な道標が残されていて『左日光道、右江戸道』と刻まれている。これを左に曲がる。


他の宿場町で歩いてきた日光街道とは違い、対面2車線+歩道という立派な道。それでも道沿いには『茶』と書かれた立派な蔵が残っていたりする。



道のところどころには『古河宿』と書いた案内板というか灯篭がある。今は跡形もないが本陣跡や藩使者取次所跡などと書かれている。



肴町は城内を参勤交代の大名が通る際にその使者が城に挨拶に行き、その使者を藩の役人が接待する際に行なったご馳走番所があったためこの名前がついた。



肴町通りに入るとすぐに『米銀』という仕出し屋(お弁当)、『関善商店』というお茶を商う店、『坂長』という酒屋が並んでいる。現在の坂長はお休み処としてカフェやお土産、ミニギャラリー、物販などを行う公共施設でここで宿場印を求め、レンタサイクルを調達した。(レンタサイクルは無料)敷地には5つの蔵があり、国の登録有形文化財の指定も受けていて見学する価値もある。(以下、次回)


西会津町呼賀そばを頂く〜日本橋ふくしま館ミデッテ

2022-11-15 05:00:00 | グルメ
福島県のアンテナショップ『ミデッテ』で西会津町『呼賀(よばるか)そば』が食べられると聞いてランチに伺った。

西会津町にある呼賀別地区にある呼賀そばの実演と試食を11月14日、15日の2日間開催している。アンテナショップに入るとベテランの職人2人が力一杯でそばを練り、伸ばしている。申し訳ないがかなりのお年に見える2人。しかし、実に力強く薄くまで伸ばし、これを包丁で切る。この手捌きには感心してしまう。

奥のイートインコーナーでは温かいそばと冷たいそば(各900円)のいずれかを選び、食券を渡して呼ばれるのを待つ。



冷たいそばを選択、出てくるまで少し待たされる。番号を呼ばれると田舎そばの割には細く、繊細な麺が登場。最初はそのまま何もつけずに頂くが、新そばのいい香り、コシの強い麺である。

次にツユのみを浸けて食べるが、鰹節の良い香りのする蕎麦を喉越しよく頂く。そして最後に薬味のネギ、ワサビを入れ、美味しく頂く。



量と値段を比較してかなり高いなあと正直思ったが、確かに美味い蕎麦である。

ただ、食べ終えても満腹感がない。これではいかんと追加で温かいそばも頂くことにした。再び食券を買って席でほうじ茶を飲みながら待つ。

温かいそばには山菜が乗っている。さらに揚げ玉を少し、七味も振って頂く。手打ちのそばはどうしてもかけそばにするとぐだぐだになるが、この麺は茹でてもしっかりとしたコシを維持していて、実に喉越しもいい。

山菜はわらびや根曲だけ、キノコなどが入っていてこちらも香りがいい。若干ツユが濃いが、麺が大変美味く、一気に食べてしまう。

あまりお客さんは多くないが、大変美味いそばをたくさんの人に知って貰いたい。もし、また来てくれるときは再訪したいと感じた。ご馳走さまでした。


日本橋ふくしま館ミデッテ
中央区日本橋室町4ー3ー16
0362623977


久我山歳時記⑱〜秋の風物詩

2022-11-14 05:00:00 | 日記
秋も深くなり、晴天でも朝夕はかなり冷え込むようになってくる。今年はある比較的暖かい日が多かったが、寒暖差が大きくなるとつい最近まで緑色だった葉が急に紅葉し、さらに散り始める。我が家の近くにある壁伝いに葉を付けている蔦も急に赤くなり、茶色になり、散り始めてきた。

(10月7日)

(11月3日)
いつも写メを撮るが、緑のうちは何が面白いのかわからないが、紅葉を始めるとグラデーションとなって立派な芸術作品になる。

(11月3日)

(11月11日)
同じように久我山駅近くのスーパーの前にあるユリノキ。ちょうどコミニュティバスの始発の停留所があるが、先週少し色がつき始めたと思っていたら、もう木全体が黄色くなってきて葉が散り始めている。

(11月11日)

(11月13日)
我が家の周りはいつものように赤い実をみることができる。最初の写メはヒヨドリジョウゴ、透明感のある美しい実。



ナス科の植物だが、アルカロイド系の毒があるので鳥は食べない。その後、葉っぱは落ちてしまい、実だけが残る。
(ナンテン)

(センリョウ)
さらにナンテン、センリョウ、ハナミズキも赤い実をつけていて美しい。センリョウは鳥たちの大好物で我が家のセンリョウのうち赤い実はほぼ食べ尽くされ、黄色い実のつくものには慌てて網を掛けた。



道を歩くと秋のバラやオシロイバナも花をつけている。



何回もこのブログで取り上げているコウテイ(皇帝)ダリアもまだわずかながら花が残っていた。



写メを撮っていたら、落ち葉を掃除していた人に花について聞かれ、すっかり感心された。幸にしてまだ、霜が降りていないのでダリアの花も誇らしげであった。


さらしなの里〜築地グルメ

2022-11-13 05:00:00 | グルメ
そば前で一杯というのは江戸時代からあったようで『直侍』(雪暮夜入谷畦道・河竹黙阿弥作)の中で雪が降る寒い夜に片岡直次郎が弟分の暗闇の丑松と飲んだ際、一杯やろうとするも蕎麦屋しか開いておらず、『天や卵の抜きで飲むのもしみったれた話じゃねいか』と嘆くシーンは有名。この場合の『天抜き』とは天ぷら蕎麦の蕎麦抜きのことで、こんなツマミで一杯飲むなんてしみったれていると嘆いたのである。

私は蕎麦屋で飲むことがしみったれたとは思ったことはないが、今日はそば前のコースで一杯と築地の『さらしなの里』にお邪魔した。コースは4000円、中身はお任せである。



まずは瓶ビール(サントリープレモル)で乾杯。すぐにお通しの盛り合わせとして左から焼き銀杏、卵焼き、蒲鉾、胡瓜とそば味噌が登場。特にそば味噌が良く練った甘辛さがあてにピッタリ。



すぐにお椀、牡蠣とワカメのすまし汁、牡蠣の旨味がしっかりと出汁に出ている。この辺りで今日は燗酒、鶴の友(新潟県)をお願いする。



ここで鳥わさ登場、ささみをさっと火を入れ、ワサビ醤油味で和えてあるシンプルな逸品だが、火の入れようが絶妙。鶴の友がすすむ、すすむ。ここでさっぱりとそば寿司、蕎麦を少し腹に入れ、落ち着く。



田楽、と出されたのは蕎麦がきの胡麻味噌田楽。やや甘めの胡麻味噌とねっとりとした蕎麦がき、炭水化物が酒に合うとは、驚きの相性であった。

酒はもう3本目、ここで鴨タレ焼き登場。大根おろしが添えてあり、焼いたネギもかなり美味そう。鴨タレ焼きのしっかりとした脂の強い肉をネギと大根おろしがさっぱりと食べさせてくれる。

ツマミの最後は天ぷら。海老、エビ頭、蓮根、かぼちゃ、ししとう。ここで2種類の蕎麦を出しますかと言われ、お願いする。

出てきた蕎麦は真っ白、極細の更科。上品この上ない。さらに出てきたのが二八蕎麦、天ぷらは二八蕎麦で頂くが、エビ頭が香ばしい。更科は繊細で私は蕎麦のみで楽しませて頂いた。

もうお銚子も6本目、鶴の友の飲み口が堪らず、角のないお酒は飲みすぎていけない。
最後にデザートのそばアイスが登場。蕎麦湯も頂き、本日はお開き。



口の中が本当にスッキリした。酒もビールも頂き、1人あたり6000円程度であった。ごちそう様でした。



築地さらしなの里
中央区築地3ー3ー9
05055907309


宿場町を歩く〜中田宿

2022-11-12 05:00:00 | 宿場町
『宿場町を歩く』その17、中田宿。古河藩が管理していた古河三宿(中田、古河、野木)の一つで江戸から行くと利根川を渡った次の宿場。房川渡中田関所は江戸時代栗橋宿と中田宿の間、利根川筋古利根川筋に設置された。しかし、その後対岸の栗橋に移されたので栗橋の関所として知られるようになった。



利根川橋を渡り、すぐに左に行く坂を下ると左側に関所跡の碑が残されている。



さらに右折すると静橋があるが、渡ったところに中田宿の碑が残されている。宿場の業務は栗橋宿と交代で行っていたが、天保年間には栗橋宿404軒に対して中田宿は69軒であった。



その先は旧街道がまっすぐ続くが昔ながらの民家は1軒確認できた程度である。



鶴峯八幡神社に到着。ここの社務所で宿場印をゲットするはずなのだが、人がいない。缶に300円を入れて置いてある宿場印を手に入れる。



そこに届け物の人が登場、社務所の人が出てきて『お参りですか』と聞かれ、『宿場印を集めてまして』と答えると『どちらからですか』と聞かれる。『東京から来て、栗橋駅で自転車できました。』と答えると『少しお待ちください』と言って社務所に戻る。



お守りでもくれるのかと思っていたら、『わざわざ来てもらったのですから』と言われて御神酒を頂く。

鶴峯八幡神社の由緒は1180年、頼朝の命により下河辺挙兵により当地に集結させ合戦に向かう際に川沿いの小高い山にある八幡神社に祈願して勝利を得た。頼朝は武運が拓かれたと神徳を感じ、翌年鶴岡八幡宮から御神霊を勧請したものとされている。

隣にあるのが光了寺、静御前のゆかりの地であり、後鳥羽上皇の前で舞をした際に着ていた蛙蟆龍の舞衣(あまりょうのぶえ)が保管されている。

古河第四小学校あたりまで走ったが、特に街道を表すものもなく、Uターンして栗橋駅に向かった。






宿場町を歩く〜栗原宿②

2022-11-11 05:00:00 | 宿場町
『宿場町を歩く』その16。栗橋宿②、栗橋は通常七福神に対してこれに吉祥天を加えた八福神となる。3つ目のお寺は深廣寺(じんこうじ)で恵比須様が祀られている。



このお寺は栗橋村を開墾した並木五郎平が1615年に開基。開山は無涯閑栄上人、この2代目住職である単信上人が建立した『六角名字塔』が21基ある。



これは三界に迷う衆生の得脱や繁栄、豊作を祈った千人供養塔であり、伊豆で刻み、船で運んだものである。



その先には床屋さんなのだが、これは現役。まるで映画のセットのように子供の頃見た『床屋さん』そのものであった。



再び街道に戻り、御宿場印を求めて商店街に行く。パンフには畳屋さんや洋服屋などが記されているが、営業している店がなかなかない。ようやくよしだや呉服店が開いていて、店内に入り、腰の低いご主人から御宿場印を譲ってもらう。

ご主人にこの辺りのことを聞くと店を閉めるところが増えているとのこと。さらに八坂神社あたりは道の付け替えなども影響してさらに寂れてしまったとのこと。 

関所跡は右手にある土手のそばに移っていると聞いた。



再び自転車に乗り、少し行くと右側に空き地があり、奥に関所の石碑があった。坂を登ると利根川の河原である。


街道を歩くと上り坂が現れ、右手に登る道は封鎖されている。已む無く新しく出来た道を真っ直ぐに登っていく。突き当たりに『八坂神社』という信号があり、これを右に曲がるが、防音板が建てられていて神社が見えない。



ようやく右に神社入口を発見、自転車を止め、鳥居をくぐり、境内に入る。八坂神社も栗橋村を開墾した並木五郎平が元々住んでいた元栗橋(茨城県猿島郡五霞村)に鎮座していたと伝わり、移転と共にこの地に移ってきた。素戔嗚神を祀っていて利根川から八坂神社の神を亀と鯉が運んできたという言い伝えから朱印には亀と鯉が描かれ、また、鯉の像が神社入口にある。


(社務所)
御朱印を頂くが、この神社も区画整理から坂の下より上に移転し、眺めが良くなったと神社の方が話してくれた。



神社を出て右に向かうと利根川橋が見えてくる。道を左に曲がると橋、実は2本あり、上流側が1966年、下流側は1924年に建設した橋を作り直し、2009年より上りの橋として共用を開始した。長さが641mもあり、渡り始めると県境が出てくる。