hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

さらしなの里〜築地グルメ

2022-11-13 05:00:00 | グルメ
そば前で一杯というのは江戸時代からあったようで『直侍』(雪暮夜入谷畦道・河竹黙阿弥作)の中で雪が降る寒い夜に片岡直次郎が弟分の暗闇の丑松と飲んだ際、一杯やろうとするも蕎麦屋しか開いておらず、『天や卵の抜きで飲むのもしみったれた話じゃねいか』と嘆くシーンは有名。この場合の『天抜き』とは天ぷら蕎麦の蕎麦抜きのことで、こんなツマミで一杯飲むなんてしみったれていると嘆いたのである。

私は蕎麦屋で飲むことがしみったれたとは思ったことはないが、今日はそば前のコースで一杯と築地の『さらしなの里』にお邪魔した。コースは4000円、中身はお任せである。



まずは瓶ビール(サントリープレモル)で乾杯。すぐにお通しの盛り合わせとして左から焼き銀杏、卵焼き、蒲鉾、胡瓜とそば味噌が登場。特にそば味噌が良く練った甘辛さがあてにピッタリ。



すぐにお椀、牡蠣とワカメのすまし汁、牡蠣の旨味がしっかりと出汁に出ている。この辺りで今日は燗酒、鶴の友(新潟県)をお願いする。



ここで鳥わさ登場、ささみをさっと火を入れ、ワサビ醤油味で和えてあるシンプルな逸品だが、火の入れようが絶妙。鶴の友がすすむ、すすむ。ここでさっぱりとそば寿司、蕎麦を少し腹に入れ、落ち着く。



田楽、と出されたのは蕎麦がきの胡麻味噌田楽。やや甘めの胡麻味噌とねっとりとした蕎麦がき、炭水化物が酒に合うとは、驚きの相性であった。

酒はもう3本目、ここで鴨タレ焼き登場。大根おろしが添えてあり、焼いたネギもかなり美味そう。鴨タレ焼きのしっかりとした脂の強い肉をネギと大根おろしがさっぱりと食べさせてくれる。

ツマミの最後は天ぷら。海老、エビ頭、蓮根、かぼちゃ、ししとう。ここで2種類の蕎麦を出しますかと言われ、お願いする。

出てきた蕎麦は真っ白、極細の更科。上品この上ない。さらに出てきたのが二八蕎麦、天ぷらは二八蕎麦で頂くが、エビ頭が香ばしい。更科は繊細で私は蕎麦のみで楽しませて頂いた。

もうお銚子も6本目、鶴の友の飲み口が堪らず、角のないお酒は飲みすぎていけない。
最後にデザートのそばアイスが登場。蕎麦湯も頂き、本日はお開き。



口の中が本当にスッキリした。酒もビールも頂き、1人あたり6000円程度であった。ごちそう様でした。



築地さらしなの里
中央区築地3ー3ー9
05055907309