事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

軍師官兵衛~第五話「死闘の果て」

2014-02-02 | テレビ番組

Masutakeshiimg01_2 第四話「新しき門出」はこちら

前回の視聴率は16.5%と降下。おや。バラエティ部門のトップ5を独占する日テレ日曜夜軍団に蹴散らされたか。その昔、大河ドラマ「天と地と」に及ばなかった日テレが「コント55号の裏番組をぶっ飛ばせ!」という禁じ手で逆転した歴史が息づいているのかな。

ちなみに、その野球拳で俗悪扱いされた番組をプロデュースしていたのが、のちに「ウイークエンダー」で一世を風靡した細野邦彦。調べたらまだ存命だったんですね。小林信彦のオヨヨシリーズで“味のわかる男”だった彼のファンだったのでうれしいです。

「軍師官兵衛」の方も展開はやっ。新婚初夜から一週間でもう長男出生。

「のちの黒田長政である」

という藤村志保のナレーションがザ・大河ドラマ。そして第五話にして次々にこれまでのレギュラー陣を討ち死にさせる展開もおなじみ。塩見三省、永井大の親子が退場。そして怨敵赤松に寝返った石川も、なんと戦場での一騎打ちで官兵衛に討ち取られる。ああ、ささやき刑事も退場か。升毅さんご苦労様でした。にしても、首を押し斬りにするあたりは殺陣師の本気ぶりが伝わる。

戦上手で知られる官兵衛だけれども、おそらく平成の世では想像もつかない要因まで計算する必要があったのだろう。地形、天候、士気、兵糧……弾薬の量がまだ重要ではなかったからこそ、そのあたりがキモだったのか。結果的に黒田官兵衛は「なるべく戦をしない」ことが不敗のために必要だと悟ったようだ。別に平和主義じゃなくて、不確定要素をなるべく減らしたかったんでしょうね。

実は午前中に「バルジ大作戦」を見ていたんですけど、ゴリゴリの戦車同士の激突の勝敗が、燃料の多寡で決まったあたりはなんとも。20世紀の戦争は無粋ですな。

捨て身の戦法で今回は勝ったからいい。でも犠牲は多く、リスキーだったことを反省した官兵衛が、いかにこしゃくな軍師になっていくか、ちょっと楽しみになってきた。そういう方向に行くんですよねえ?

今回の視聴率は……絵柄が派手だったので17%超え?

第六話「信長の賭け」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする