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……ところが、定年で退職する段階ではまだ年金を受け取る資格がないため、この年度末に職員が提出するのは事実上「退職届書」だけになってしまい、共済年金の「決定請求書」は共済組合本部に自分で出すことに。ほら、若年退職者といっしょ。
もっとも、10月1日までに生まれた人(“前半”の人という扱い)はこれまでどおり年度内に支部に提出するらしい。らしい、と突き放した言い方なのは、うちの退職者が“後半”の人だからです。
いまは支給開始年齢が61歳だからこの調子だから前半後半に分かれる。でも昭和30年4月2日以降に生まれた人は、確実に丸一年は無年金(支給開始年齢が62歳になるから)。まもなく、今年度の“後半”のやり方がオーソドックスになるってことだろうか。ま、年金一元化が近いので、それどころじゃなく事務は変更になるのかもしれないけど、それは考えまい考えまい。
ナマな意見を福利課が言い始めたのは「繰り上げ支給」の説明においてだった。実はいまでも61歳になるのを待たずに年金を受け取ることはできる。年金額が減っても早めにもらいたいからと繰り上げ請求をすればいいのである。
どのくらい減るかというと、
「繰り上げた月数×0.5%」
だ。つまり12月(つき、と読んでね)繰り上げれば
12×0.5=6%の減額。これがずーっとつづく。
「おやめになった方がいいと思います。繰り上げた最初のうちはよくっても、だいたい77歳くらいで総受給額が逆転しますから」
という説明。前はここまではっきりとは言ってなかった。おそらくは
「なんであいつに比べて俺の年金額がこんなに少ないんだっ!」
という抗議がいっぱい共済組合にくるからだと思う。その意味ではご同情申し上げる。でも、わたしは近ごろ違った考えを持つようになってきた。以下次号。
本日の一冊は、いや三冊は藤田宜永の「探偵竹花・孤独の絆」「探偵竹花・再会の街」「探偵竹花・潜入調査」。マット・スカダーは思い出話にふけり、シュグルーの新作は存在しえない。とくれば高齢の探偵は日本の独壇場か。もっとも、竹花は旧車のスカイライン(ジャパンの時代か?)を乗り回し、恋人は若いので六十代という感じはしないけどね。
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再会の街―探偵・竹花 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2012-01-31 |
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探偵・竹花 潜入調査 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2013-10-18 |
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