第五話「死闘の果て」はこちら。
え、今日は放映時間が違うんですか。ああオリンピックのため?なんですとー、都知事選のためぇ?!たかが地方の首長選報道のためになんで。しかも多少の雪ごときで根性なしにも投票率だだ下がりで、信心深い人たちの意向が如実に反映することがわかりきっている出来レースの報道なんぞのためにい?おかげで最初の10分間を見逃してしまったじゃないか。
すみません。こんなことで激昂していては戦国の世を生き残ることはできませんね、って何が戦国の世だ。前回の視聴率は16.0%と微減。このまま低落傾向は続くのかな。悪くない大河だと思うんだけど。
批判もあった藤村志保さんがナレーション降板とか。いまの視聴者は王様気分だから「聞き取りづらい」ことが我慢できないらしい。わたしはあの味は捨てがたいと思っていたけどな。どうかしっかり静養してください。わたしはくりかえし「大魔神怒る」を初めとした大映黄金期の彼女をDVDで味わうことにします。あのありがたみが若いもんにはわからんかー。
今回は、赤松との闘いでボロボロになった黒田家が、ニューカマーを迎えて右往左往。黒田節で知られることになる母里太兵衛(速水もこみち)のやんちゃを、自分だってそんなに昔から官兵衛に仕えていたわけではない善助(濱田岳)が諫めて……ってこれははっきりと学園ドラマののりですね。静かにクラスを見守る九郎右衛門(高橋一生)は学級委員ってことで。もこみちも槍を振り回したりせずに、最初からオリーブオイルを使った料理をみんなに供したらよかったのに。
さて、世は織田信長が手中にしたかに見える天下が、果たして本当なのかが問われている。日本史に暗いわたしだって、当時の中国地方において毛利の勢力が圧倒的だったことは知っている。わたしならどうするだろう(大河ファンとはみんなそうシミュレーションする種族)。うーん、織田信長がどんな人物かより、毛利の現状をじーっと見つめるだろうか。三本の矢がどうしたとか言っているのぼせた家なら、見限るのも簡単だったろうが……
視聴率がどうして下がったのかはよくわからない。「イッテQ!」にいたっては、なんで20%超え?と作り手の方が驚いているぐらいだし。うーん、ここはわたしもギャンブルで17%超えと予想。
第七話「決断のとき」につづく。