2013年10月児童手当号~「トリクルダウン」はこちら。
「旧児童手当」→「子ども手当」→「新児童手当」
という流れのなかで、現在の日本の“子を扶養する親に国から支払われる”手当は、3歳未満と第三子以降の小学生以下に15,000円。それ以外は10,000円という形。しかも所得制限ありというところに落ち着いています。
政治問題化して、もめにもめた経緯はお知らせしてきたとおりですが、それでは他の国はどうなっているのでしょう。先進国のなかで飛びぬけて高い出生率を誇るフランスの児童手当(そんな名前ではありませんが)を調べてみました(レートは2月7日現在の1ユーロ=138円で計算)。
たまげます。
○家族手当……2人以上の子ども(20歳未満)を持つ家庭すべてが受給できる。所得制限なし。月額17,000円。3人目以降はひとりごとに22,000円増額。しかもこの手当は、子が11歳以上になると4,800円。16歳以上になると8,600円加算されます。養子の場合はもっとお高い。
○成人手当……子どもが3人以上いる場合、それぞれの子が20歳に到達してから1年間、10,800円支給。
○孤児手当……片方、または両方の親を失った子に対する手当。片方の場合は月額12,000円、両方の場合は16,000円。シングルマザーも対象。
○出産一時金……妊娠7か月の段階で123,000円。出産はすべて保険適用。
○幼児養育基礎手当……出生してから3歳まで月額25,000円。
他にも保育料手当、障害児手当、学童手当、看護手当、引っ越し手当など、いたれりつくせり。“結婚”や“家”にとらわれている日本の方が異常なのではと思えるぐらいです。ということで、今回の日本人のあなたへの支給額は0,000円です(これで4か月分)。
画像は「そして父になる」
親子の関係とは、過ごした時間のなかにあるのか血縁なのか。子育てから逃げまくっていた父親が最後にくだした決断とは……福山雅治はもちろん、尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子の演技がとにかくリアル。フランスのカンヌで大絶賛されました。
ネタバレですが、樹木希林がつぶやく「養子とか里子とかは普通のことだったのにねえ」は重要な伏線。
2014年6月児童手当号~「子育て世帯臨時特例手当金」につづく。