事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

軍師官兵衛~第七話「決断のとき」

2014-02-16 | テレビ番組

081001_part01_14_l 第六話「信長の賭け」はこちら

前回の視聴率はギャンブルに負けて15.0%と降下。時間帯変更も影響したかもしれない。

逆に視聴率をのばしたのが「サザエさん」で、波平の声をやっていた永井一郎さんの死があったことが露骨に反映。基本的にあのアニメは“年長者が若輩者を叱る”設定なので、確かに永井さんの退場は哀しい。収録現場が、気が遠くなるほど高齢者の集合体だったことは有名。麻生さん(フネ)は90才近いし、加藤みどりさんも二十代の主婦を演るにしては70代。文字どおりの長寿番組

もっとも、わたしはあのアニメを見なくなって随分になる。マスオさんが近石真介さんじゃなくなったのに違和感が……っていったいいつからなんだ(笑)

え、永井さんの後任は茶風林なの?うわーついに磯野波平役がわたしより年下に(T_T)

さあ大河ドラマ。こちらも、老師が若者を成長させていく教養小説の体裁が基本線なのは変わらない。毛利と織田のどちらにつくか。安国寺恵瓊という一種の化け物を迎えた官兵衛が、いつの間にか自分の意見を持つようになっている。どちらにつくと明言しない官兵衛を、恵瓊の暗い眼が射貫く。

小寺家は当然のように毛利に加勢すると傾くが、官兵衛の意見によって織田につくと……

こういう展開を待ってました。姉と妹が、それぞれの夫の主張の差異に苦労するというのは、むしろ当時は当然のことだったんでしょう。その方が生き残る確率が高まる。官兵衛が織田を選択した理由が、領内の活気、というか金の動きだったのは今でも変わらない理屈よね。領民を食わせることが領主の本来の目的だから。

その意味で織田信長は天下獲りの資質充分と官兵衛は見たわけだ。

でもわたしが当時の官兵衛だったらどうかなあ(笑)。坊主たちを焼き殺し、すべての理屈をひっくり返した男。うーん。やはり経済の問題が大きかったんじゃないだろうか。戦国時代とはすなわち、いろんなことが煮詰まっていたわけでしょう?そこを、違った経済の論理を持って来た人間に信望が集まるのは、理の当然だったのでは。それにしたって運がいいよね信長。でも、運に望みを託すのも、当時のことわりだったのではとも。あ、そりゃ今もいっしょか。

ダークな官兵衛初登場の回。日本人は、特に日本人のオヤジたちは好きでしょ。視聴率は16%まで戻すと読みました。ピントを微妙にずらす撮影が素晴らしい。役者では、これから鶴見辰吾の小早川隆景が面白そう。この家系はいろいろと(笑)

第八話「秀吉という男」につづく

コメント
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