お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

中村哲 医師

2007年04月09日 | 本紹介
 ご存じの方が多いと思いますが、パキスタン国境沿いのアフガニスタン・ペシャワールをベースとして、医療と水源確保の支援活動を25年続けておられるのが、中村哲 医師です。

 昨日ご紹介した雑誌「ジッポウ」に中村医師のインタビュー記事が載っていますが、その中で印象的な言葉をご紹介。

 「現地の習慣や文化風土に対する配慮に乏しい、おカネをばらまくような国際支援には疑問を感じますね」

 日本については
 
「みんな勉強し過ぎて頭がどうにかなっているのではないでしょうか。イジメが陰湿化したり、親が子どもを、子どもが親を殺したりする。先日もアフガニスタンから来たジャーナリストが驚いていました。向こうより日本のほうが治安が悪いから」
 
 「オカルトや怪しげな精神世界が流行するのも、おそらくみんなが『観念の世界』に生きているから・・大地を耕すなど現実に向かっている人には、およそあり得ないことです」
 
 「価値観までアメリカナイズされる必要はありません」
 
 「昔は都会に出てクビになったり失敗すれば、帰るべき田舎がありました。実家の農業を手伝えば少なくとも食えたわけです。食べ物を商品と見なすから経営や収入がどうのこうのとなるわけで、農業は精神的にも物理的にも、自然保護ということからも偉大なバックグラウンドだった。それが消滅しつつあるのですから、この国の病根は深いですね」

 もちろん、生活形態、時代を昔に戻すことは不可能でしょうが、世界に比べて豊かな国土で、贅沢な暮らしをしている私たちですから、豊かさと反比例して、こころが砂漠化しないように生きていきたい 自然の中で謙虚に生きていきたい とあらためて思ったことでした。

 
コメント (2)
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