お寺のオバサンのひとりごと

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五十回忌

2007年04月18日 | 仏教
 平成23年~24年に厳修される「親鸞聖人750回大遠忌」ですが、「大遠忌」とは50年ごとにおつとめする親鸞聖人の法事のことです。
 
「大遠忌」(だいおんき)と称すのは、西本願寺。東本願寺は「御遠忌」(ごえんき)と言われるそうです。

 年回法要は、一周忌、三回忌(一周忌の翌年)、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、そして、五十回忌で終わりと思われていますが、五十回忌の後は、五十年ごとにつとめるのです。

 世間一般では、よほどの有名人でない限り、100年忌を勤めることはありませんよね。故人を偲ぶにも、知っている人が誰もいないでしょうから・・・
 だから、五十回忌が最後ということが多くなります。

 ところで、年回忌は「故人のためにしてあげる」のではなく、故人をご縁として「私1人ひとりが、さとりの仏さまに心を合わせる」ための仏事です。
 「仏さまに心を合わせる」ことを喜ぶ意味合いで、七回忌以降、朱色のロウソクを用いることもあります。「仏事に赤のロウソクなんて」と驚かれたかもしれません。

 佐賀教区の巡番報恩講の折も、白でなく、朱色のロウソクが用いられていることが多いです。
 ついでに朱色のロウソクですが、お祝い事の仏事の折はもちろん用います。(白のロウソクでも全く問題ありませんが・・・)

 本山で帰敬式(ききょうしき・仏弟子となる儀式・法名をいただく)を受けた時に本山から頂く「門徒必携」という本には、

○ 法事は死者への追善供養ではありません。命日を縁として故人をしのび、経典をいただき仏徳を讃喚し、仏恩を喜ぶ行事で、聞法を大切にいたします。

○ 法事の本質をはずして、飲食やおみやげばかりに重点がかからぬよう注意しましょう

○ 料理は、精進料理にいたします。せめてこの日だけでも生命の尊さを思い、仏道に精進しようという気持ちからです。

とあります。
コメント (2)
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